中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
世界はなぜ中国を必要としているのか
クリスチャン・シュミット  ·   2019-10-14  ·  ソース:北京週報
タグ: 貧困撲滅;環境保護;政治
印刷

貧困撲滅の希望  

今日の世界において貧富の格差は明らかだ。約15%の世界人口が欧米諸国を主とする先進国で暮らしており、この状況は数百年来変わっていない。わずかな例外を除くと、第三世界の国が真に貧困から脱却することは極めてまれだった。この状況は中華人民共和国が世界の表舞台に躍り出るに至って、ようやく変化が生じ始めた。世界銀行のデータによれば、中国では過去40年で8億人が貧困から脱却し、さらには約4億人が中産階級となっている。 

中国の貧困撲滅という手本の効果は、世界で最も貧しい地域であるアフリカにまで影響を及ぼしている。長期にわたり、欧米はこの大陸のことを完全に忘れていた。この大陸に対して、欧米では「希望を失ったアフリカ」もしくは「忘れられた大陸」などという風に称するのが常となっていた。2009年6月に掲載されたドイツの新聞『ディ・ヴェルト』の記事の中で、イギリスの経済学者であるポール・コリアーは、欧米が目的を持って軍事介入をしてこそ、アフリカは救われるかもしれないと示していたほどだ。しかし、中国が積極的な態度でアフリカに現れた時、このような状況は変わり始めた。そして、大規模に行われたのは2006年11月に中国で開催された中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットであり、サミットでは中国・アフリカ発展基金が設立された。 

今でも私が覚えているのは、当時の欧米社会がどのようにこのサミットに対して皮肉や当てこすりを言ったかということだ。3年後、中国は早くもアメリカを超えてアフリカにとって最大の貿易パートナーとなった。その後、欧米メディアにおけるアフリカ大陸の印象もそれにつれて変わっていった。『エコノミスト』2013年3月号のアフリカに関する特報は、アフリカを「希望に満ちた大陸」とし、アフリカを新興の大陸として生き生きと描き出した。そこでは多くの国が経済成長し、乳児の死亡率が下がり、さらに平均寿命も伸びている。時には揺り戻しがあったとしても、このような大きな流れは一貫して現在まで続いている。中国と密接な協力関係を保っているエチオピアやケニアのめざましい発展はまさしくこの点を実証している。 

アフリカの大部分の地域が希望を失った状態から抜け出すことができたのは、疑いなく中国の功績によるものだ。しかし、中国から利益を受けたのはそれらの貧しい国だけでは決してない。現在、人々は徐々に忘れているかもしれないが、2008年にグローバル金融危機が勃発した際、中国は一括した計画を打ち出し、崩壊の瀬戸際にあった世界経済を十数年にわたって守ってきた。もし当時の中国が正しい選択をしていなかったら、現在の世界がどのような状態になっていたか、想像するのは難しい。このことについてこそ、中華人民共和国成立70周年に際し、世界は中国に感謝を述べる理由がある。 

環境・気候保護の希望 

いかなる発展も負の一面をもたらす。人類が豊かになるにつれ、生産された商品が豊富になればなるほど、生活・生命の拠り所である環境の破壊も深刻化するからだ。中国はこの点についても認識しているだけでなく、他国に比べてより早く、決断力を持って対策を打ち出している。現在、中国は再生可能エネルギー発電の分野で世界をリードする地位を占めている。国際再生可能エネルギー機関のデータによれば、中国では過去10年で風力発電量が22倍増加し、太陽光発電量はかつての700倍に増えている。世界の再生可能エネルギー発電において中国は30%を占め、10%のアメリカを遠く突き放している。しかも、中国はそれに満足することなく、2018年にはクリーンエネルギー分野に912億ドルを投資したのに対し、アメリカと欧州連合(EU)の投資総額はそれぞれ485億ドル、612億ドルだった。 

福建省莆田市平海湾の風力発電機(撮影・新華社張国俊記者)

12次のページへ
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: