中国ベトナム二国間協力指導委員会の第11回会議が16日にホーチミン市で開かれ、中国の王毅国務委員兼外交部長（外相）とベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相が共同議長を務めた。

王部長は「昨年両党・両国の最高指導者は歴史的相互訪問を実現させ、両国の包括的・戦略的協力の統合的推進についてトップレベルデザインと戦略計画を示し、新時期の中越関係発展の方向性を指し示した。過去1年間、両国関係は安定の中て発展し、対話制度は順調に運営され、実務協力は実り豊かな成果を上げ、人的・文化的交流と国境地帯の省間協力は深まった」と指摘。次の4点を提案した。

（1）上層部交流の戦略先導を堅持し、たゆまず共通認識を形成し、相互信頼を深め、両国関係の正しい方向性をしっかりと押さえる。

（2）互恵・ウィンウィンの協力構図を堅持し、インフラ協力、クロスボーダー経済協力区の構築及び生産能力協力を速やかに推し進め、協力の新たな構想と方法を検討し、互恵協力の持続可能な発展を推し進める。

（3）双方の民意の基礎を強化し続け、ルートを広げ続け、両国民の理解と感情を深めるための確かな行動を多く取る。

（4）摩擦や意見の相違を適切に解消し、政治的相互信頼が損なわれる事態の発生を防ぐ。長期に着眼し、海上協力を着実に推し進め、海上の平和・安定維持に関する両党・両国最高指導者の共通認識を実際の行動にしっかりと変え、両国共通の戦略的利益を実務協力推進の原動力に変える。

ファム・ビン・ミン副首相は王部長の二国間関係への積極的な評価と次の段階の取り組みについての提案・構想に完全に賛同し、「前回会議以来、越中関係は全体的に積極的な勢いを保ち、両党・両国上層部は緊密に交流し、伝統的親善の強化、意見の相違のコントロール、両国関係の健全で安定した発展の確保において重要な役割を果してきた。二国間貿易額は過去最高を記録し、各分野の協力は具体的進展を得て、民間交流と地方交流は拡大し続け、国境領土問題は全体的に有効にコントロールされている」と指摘した。（編集NA）

「人民網日本語版」2018年9月17日