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中韓関係の着実な回復を可能にする3つの基盤
陳菲  ·   2017-12-15
タグ: 中韓関係;安全保障;政治
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韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が12月13日から4日間の日程で中国を正式訪問している。先月、ムン大統領は習近平主席、李克強総理と会見した際、「梅花香自苦寒来(梅の花は厳しい寒さに耐えてこそ芳しく香る)」と「花独放不是春,百花放春満園(一輪だけ花が咲いても春ではない。多くの花が一斉に咲き開いてこそ本当の春と言える)」という中国の詩句を引用し、中韓関係全面回復に寄せる切実な願いを伝えた。訪中後も、ムン大統領は「今回の正式訪問を通じて、中韓両国が信頼関係を回復し、中韓関係が新たな時代を迎えられることを願う」と述べた。 

ムン大統領は絶えず好意的なメッセージを発し、互いが強い関心を持つ問題についてより深く誠実に説明し続けた。さらに今回はムン大統領の初訪中でもある。こうしたことはいずれも中韓関係の着実な回復にとってプラスとなり、中韓が再び相互信頼関係を共に築き、理解を深める上でも役立つだろう。しかし、中韓関係が最良の段階に戻るにはまだ時間と根気が必要だ。 

中韓関係の着実な回復を可能にするのは次の3つの基盤である。 

(1)中韓の安全保障利益は明らかに交錯しており、発展目標は極めて融合している。北東アジアの平和と安定は中韓双方に共通する安全保障利益であり、北東アジア経済がさらなる繁栄に向かうことも双方の共通ニーズに合致している。ムン大統領は訪中後、「中韓国交成立25周年の歴史は、両国のうちどちらが経済成果を上げても相手国の経済発展にとってプラスとなり、両国はウィンウィンの協力関係であることを裏付けている」と述べた。ムン大統領は中国経済の発展が韓国経済にダメージを与えるという観点には賛同せず、この間違った観点に反駁し、「共通の安全保障利益と経済利益は中韓協力の『2つの錨』だ」とした。 

(2)中韓は運命共同体の2つのユニットであり、誠意をもって協力して初めてウィンウィンの関係を築くことができ、しかも両国の明るい未来は外部要因に干渉されてはならない。域外勢力にそそのかされても、韓国はぶれることなく、自身がより不利な安全保障上の苦境に陥らないようにしなければならない。現段階で、THAAD(終末高高度防衛ミサイル)問題は全面的・徹底的解決を見ておらず、中韓双方が両国の大局から出発して、段階的な共通認識に達したに過ぎない。韓国は中国をさらに理解できるようになり、韓国自身の安全保障の位置づけを明確にし、地域安全保障情勢変化のロジックを理解しなければならず、今後再び情勢に逆行してはならない。 

(3)両国の歴史、文化、感情的要因の相互融合は両国関係の回復を後押ししている。ムン大統領は13日、在中国韓国人座談会に出席した際、「今日は南京大虐殺80周年の追悼日である。韓国人は中国人が味わった苦しみを自分自身のことのように感じることができ、『同病相憐れむ』の心で犠牲者に哀悼を表すると同時に、心に悲しみを抱えた多くの人々にお見舞いを申し上げる」と述べた。ムン大統領の言行は、中国人の対韓好感度を高めるだろう。今後双方は低落期に起きた国民感情対立の問題をさらに緩和し、両国国民の好感度を上げていく必要がある。中韓関係の低落期において、中韓の民間外交は経済関係と同様に、両国の政治関係回復にプラスとなっている。 

(陳菲:チャハル学会研究員) 

「北京週報日本語版」2017年12月15日

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