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党の執政能力を効果的に高めた六中全会
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· 2016-11-02 |
タグ: 六中全会;中国共産党;政治 | ![]() 印刷 |
第三に、能力向上においては、システム・エンジニアリング的な方法で強化する。全面的にコミュニケ精神を理解・把握すれば、その着眼点と足がかりが党の執政能力向上であることがはっきり分かるはずだ。特に際立っているのが、こうした能力向上をシステム・エンジニアリング的に捉えることで、必ず半分の労力で倍の成果を上げられるという点だ。コミュニケの内容は規則・制度の確立をカバーしている。指導者が率先して範を垂れると同時に、政治に取り組む態度の確立を強調し、風紀を正すことで政治態度を改善し、厳格な党内統制の実行を支える条件を整えることも、「十八大」以来の経験に基づいている。
コミュニケは思想政治建設、特に理想・信念の面でどのような決定をしているのか?
厳密に言えば、六中全会が確立した厳格な党内統制という核心議題には、理想・信念の強化と再構築がすでに含まれている。中国共産党と西側政党との根本的な違いは、中国共産党が西側政党にはない政治信仰と信念を持っている点にある。これは党の本質的特徴であるとともに、伝統的な優位性でもある。特に、過ぎ去ったばかりの中国共産党成立95周年と紅軍長征勝利80周年という2つのイベントはいずれもマルクス主義と共産主義信仰を強調していた。今回の党建設を核心とした会議は、必然的に精神世界の構築をその注力点と突破口にしたものとなった。
新しい中央指導部で最も党員の心と民心を得ている措置は風紀の是正、或いは腐敗撲滅である。中国が歴史上ずっと腐敗を根絶できなかったのは、腐敗撲滅に大きく力を割かなかったからではなく、真の意味で精神世界と価値体系を確立できなかったからだ。中華人民共和国建国当初、指導幹部の汚職や腐敗を効果的に抑制することができたのはなぜか。高尚な精神世界と価値追求がその支えになっていたことは否めない。積年の弊害を一掃するには、制度構築と精神世界確立のどちらが欠けてもいけない。両者は互いに補完し合っており、前者は「怖くて腐敗する気になれない、腐敗することができない」状況を作り、後者は「腐敗しようと思わない」状況を作るからである。 (公方彬 国防大学教授)
「北京週報日本語版」2016年11月2日
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