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人民日報論評、米国の武力誇示が中国の懸念を深めた
  ·   2016-06-28
タグ: 南中国海;仲裁;政治
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南中国海問題におけるフィリピンの背信行為という事実は明らかだ。2011年にフィリピンは中国と共同声明を発表し、交渉と協議による争いの解決の堅持を約束した。だがわずか1年余りで、事前に中国に伝えず、中国の同意も得ぬまま、突然一方的に仲裁を申し立てた。この一方的行為は中国が受け入れず、参加しないため、フィリピン及びその背後の勢力が中国に隠れて行なう、つまらぬゲームとなった。全く法的意義がなく、問題解決に無益であり、摩擦を引き起こし、天につばすることになるだけだ。

海洋境界画定問題に関して、国連海洋法条約第298条は、締約国による除外宣言を明確に認めている。そして中国は仲裁を含む紛争処理手続きを受け入れないことを、すでに2006年に宣言している。これは中国だけでなく、世界30カ国近くがしていることだ。したがって中国が当初から仲裁を受け入れず、これに参加せず、ましてや裁決は承認しないと表明したことは、国連海洋法条約を含む国際法に完全に合致する、正当で合法的なものであり、国際法を尊重し、国連海洋法条約の完全性と権威性を守る行為だ。もし仲裁裁判所が国連海洋法条約の基本原則を顧みず、国際政治の常識を顧みず、裁決を強行するのなら、危険な前例となり、海上の「パンドラの箱」を開け、仲裁者自身も歴史の審判を受けることになる。

米国は南中国海問題で重要な役割を演じてきた。米国は中国の急速な発展をその世界的リーダーシップに対する挑戦と見なしている。近年、米国は「アジア太平洋リバランス」戦略を加速し、中国を主要な「バランス」の対象としている。南中国海の域外国でありながら、太平洋を横断してやって来て、南中国海をめぐる争いに直接介入し、「南中国海の軍事化」への反対の名の下、実際には「南中国海の軍事化」を大々的に行なっている。南中国海で波風を立てているのはどの国の航空機と軍艦なのか?地域の平和・安定を破壊する悪言を吐いているのはどの国の高官なのか?各国メディアの報道を見てみれば一目瞭然だ。南中国海の軍事化を推し進め、武力を誇示する現在の米国の言動によって、中国は自らの利益が損なわれることへの懸念を深め、自らの利益を守る能力を強化する決意を固めた。

中国のものでなければ少しもいらず、中国のものであるはずなら寸土でも必ず守る。これは中国の意志と能力によって決まることだ。中国が強大化すれば米国の世界的利益に挑戦すると懸念する必要は全くない。「和を以て貴しと為す」などの理念は中国に代々伝わり、平和の遺伝子は中国人の血に深く備わっている。中国は平和的発展の道を揺るがず歩む。世界の超大国になる気はないし、アジア太平洋地域の「兄貴」になる気もない。ましてや米国の描くいわゆる「新地政学戦略競技場」で誰かと闘うことは望んでいない。中国は現行の国際体制の参加者、建設者、貢献者であり続け、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序及び国際体制を断固として維持し、世界の平和的発展を維持し、地域の繁栄と安定を促進する。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年6月27日

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