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見返りを求めず長年自然を守ってきた森林保護員の李東魁さん
  ·   2021-02-22  ·  ソース:北京週報
タグ: 環境保護;自然;社会
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馬に乗って木々の間を巡る森林保護員の李東魁さん(写真=新華社提供)

今年57歳の李東魁さんは遼寧省国有彰武県章古台営林場の森林保護員で、8500ムー(1ムーは約6.67アール)のモンゴリマツ林を長年巡回している。

章古台営林場は遼寧省の北西部に位置し、年間平均降水量は500ミリに満たず、1年を通して森林防火に当たるプレッシャーは大変重いもので、8500ムーのモンゴリマツ林をしっかりと管理・保護するのは容易なことではない。

1987年、李さんは章古台営林場の森林保護員となった。この地の生活条件は非常に厳しく、水道も電気もなく、野菜や日用品は5キロ離れた市場まで買いに行く必要があった。

当初、営林場の物資がひどく不足していたことから、ローソクを1日1本だけ使うと決めて、せいぜい2時間ほど灯している間に食事を作り、馬に餌をやり、書き物をしていた。ローソクが燃え尽きると、李さんはまったくの暗闇に包まれるのだった。

森林資源が荒らされないよう保護し、管理している森林内の土地を占拠されないようにするため、李さんは戸別訪問を行っている。なかには営林地で薪を取るのは駄目、放牧も駄目、土地の開墾はもっといけないと言う李さんに自然と恨みを抱き、ここから早く追い出したいと思う者もおり、李さんの家では真夜中にガラスを割られたことがたびたびあったが、それに動じることはなかった。

李さんにはモンゴリマツ林の保護だけでなく、樹木のメンテナンスの仕事もしっかりと行っている。1本の木を細かく観察し、病気と見られる木についてノートに記録し、林業専門の技術家に基礎となるデータをもたらしている。

李さんは朝早くから夜遅くまで30年以上に渡って森林を守り続け、その間森林火災ゼロ、森林に関する重大な事件ゼロという記録を打ち立てた。

初期の頃、章古台営林場へ一緒に来た森林保護員は数名いたが、のちに厳しい環境に適応できず、すぐに去っていった。ある人が「君はここから離れたくないのか?」と問うと、李さんは「僕は中国共産党員だし、この森林は誰かが守らないといけないからね」と答えたという。

30年間、李さんは日曜や祝日に関係なく森林を守り、10年以上連続で春節(旧正月、今年は2月12日)を故郷で過ごしていない。2011年、一人娘が結婚した際はちょうど防火の重要な時期に当たり、李さんは娘の結婚式さえも参列できなかった。2012年春、奥さんが病気を患って入院した時には、手術で親族のサインが必要だったため、李さんは一度だけ病院に駆けつけた。長年、家族のことを思う度、李さんはいつも万感胸に迫るものがあり、家族が理解し、受け入れてくれることに感謝するとともに、息子として、夫として、また父親としての責任を充分に果たしていないことを申し訳なく感じている。

李さんの仕事は皆に高く評価され、県や市、省、さらには国家級の数多くの栄誉を得た。李さんの事績はより多くの人が知るところとなり、その精神はたくさんの人々に学ばれるものとなった。栄誉を得たのちも李さんは変わらず森林を守る真面目な森林保護員であり、黙々とした貢献者であり続けている。

30年以上の間、李さんは見返りを考えず、ただ生態を保護するという初心に基づいて仕事をしてきた。李さんは行動によって、中国共産党員としての責務と使命を実践している。

「北京週報日本語版」2021年2月22日

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