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部屋だけでなく人の心も整える中国の
整理収納アドバイザー
本誌記者・尉紅琛  ·   2020-08-13  ·  ソース:北京週報
タグ: 職業;整理収納;社会
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整理収納アドバイザーである趙千晴さんは最近、実に忙しい日々を送っている。

5月の業務再開以来、彼女はほとんど毎日、昼は顧客の家で整理収納をし、夜はライブ配信をするという多忙ぶりで、取材前もちょうど顧客の部屋の整理を手伝い終えたばかりだった。

その顧客は中年女性で、自宅の間取りは広いものの衣装部屋が狭すぎて、普段は服を適当に部屋の角に置いていた。そのため、探している服が見つからないことがしばしばあり、趙千晴さんを呼ぶことにしたのだった。

プロの整理収納アドバイザーとして、趙千晴さんと彼女のチームはまるまる3日かけて家全体の整理をした。服の片付けや衣装部屋のスペースの見直し、収納部屋のデザインを行い、ついには家をきれいに片付けて、顧客から満足を得られた。 

単なる部屋の片付けではない整理収納

整理収納アドバイザーという職業はアメリカで最初に生まれ、その後日本で発展し、中国では比較的歴史が浅い。

整理収納アドバイザーと聞くと、少なからぬ人が清掃員と同じようなものと考える。趙千晴さんに言わせれば、清掃員の仕事は汚れをきれいにするのがメインであるのに対し、整理収納アドバイザーは散らかっている部屋の片付けを通じ、顧客がスペースと物、人の関係を合理的にプランニングできるよう手助けをする仕事だ。「目的は家族全員が快適に感じられ、調和の取れた家庭環境を作り上げることです」と彼女は語る。

顧客のためにクローゼットの整理をする趙千晴さん(写真は本人提供)

彼女にとって良い整理収納アドバイザーとは、雑然とした部屋を整理するだけでなく、より重要なのは人間関係を整えることだという。彼女は仕事上、しばしば3世代が同居する家庭に巡り合うことがある。子供と両親、お年寄りで整理に対する要望が異なるため、「それぞれの言い分についてどのように線引きをするかを考え、すべての物の収納場所を決めるのは、整理収納アドバイザーが考慮しなければならない問題です」と彼女は語る。

困難な時にむしろ盛り上がりを見せる新興の職業

新型コロナウイルスによる肺炎の影響を受け、多くの人は自宅にいる時間が以前に比べて長くなり、買いだめをするようになった。新型肺炎の感染状況が好転し、整理業は依頼が増え、忙しい時期を迎えている。

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