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「緑化拡大・砂漠縮小」の取り組みでムウス砂漠が緑のオアシスに 陝西省
  ·   2020-08-12  ·  ソース:人民網
タグ: 緑化;砂漠;社会
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〇科学的な砂漠化防止

2004年、張応龍氏は、「神木県生態保護建設協会」を設立、同協会を軸として、さまざまな資金や寄付金を集め、1千人以上の会員が造林事業に参加する活動に発展させた。

張氏は、中国科学院地理研究所、中国林業科学研究院、中国農業科学院、国内外の研究機関と相次いで協力関係を結び、ムウス砂漠における総合管理などのテーマをめぐり、自身が請け負った砂漠エリアで開発研究を推し進めた。長年におよぶ協力を通じ、張氏は約3万ヘクタールの砂漠を森林や牧場、肥沃な田畑へと変えてきた。

張応龍氏の取り組みにより樹木で覆われたムウス砂漠の一部(撮影:呉超)

現在では、ムウス砂漠の砂地は抑制・改善が実現したが、さらなる改善を必要とするところはまだある。陝西省治砂研究所の石長春所長は、「砂漠エリアにおける生態環境改善レベルは今もなお初歩段階にあり、人工植物群落は人為的な関与・調整を急ぎ必要としている。生態系の安定性は、さらなる向上の必要がある」と指摘した。

〇砂漠化防止から富裕の道へ

生態が改善され、降水量が増加することは、佳県のナツメ栽培にとってはかえって不利になる。

「ナツメの成熟期にはよく秋雨が降る。大量の実が地面に落ちてしまう様子は、見ていて本当にもったいないですよ!」と話す王寧山村駐在第一書記の杜軍鋒氏は、生態改善のプロセスで起こる新たな状況に対処すべく、伝統的な概念を打破し、革新的なナツメ産業チェーンとして「ナツメ醸造酒」づくりを始めた。

王寧山村支部書記の張宝宝氏の自宅には、ナツメ酒の甘く馨しい香りが漂い、夫人が醸造場で忙しく立ち働いていた。張氏はナツメ酒事業の経営状況について、「ナツメ10キログラムで5キロのナツメ原酒を作ることができる。ナツメ原酒500グラムは50元(1元は約15.3円)で売れる。この仕事で、我が家の収入は、昨年20万元を上回った」と明かした。

現在、村内には、張書記がやっているようなナツメ原酒の加工作業場が100軒以上あり、その生産能力は年間約450トンに達している。ナツメ農家の資質も大幅に高まり、これまではただナツメを植えていただけだったが、今では、技術も分かり、経営もできるようになっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年8月12日

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