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小さな苗木に込められた大きな夢を抱くチベット族の若者
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李南 曲傑 · 2020-04-02 · ソース:北京週報 |
タグ: 貧困脱却;西蔵;社会 | ![]() 印刷 |
造林による緑化でよりよい環境を作り出す
1980年代初頭から、中国はヤルンツァンポ川沿岸をチベット自治区における生態建設の主要区域として絶えず拡大してきた。ここ40年間で山南市はヤルンツァンポ川の両岸に4500万株を超える樹木を植えた。ゴンカル県から桑日(サンリ)県にかけて、長さ160キロメートル、幅平均1800メートルに及ぶ緑地帯が形成された。2020年、山南市は6万7000ムー(1ムーは約6.67アール)の植樹林を完成させる予定だ。
1983年からチベット自治区山南市はヤルンツァンポ川の両岸に4500万株を超える樹木を植えた。(写真=山南市扎嚢<ダナン>県委員会宣伝部提供)
現在、山南市からラサ市までの道路が冬に入ると常に砂に埋れる状況はもはや過去のものとなった。山南市および周辺地域の大気の質も明らかに改善している。2018年、山南市沢当(ツェタン)市街の大気の質の優良日数率は96%以上に達した。2019年1月から11月までに、ラサ市の大気環境優良率は99.7%となっている。
大気の質の変化について、扎西班旦さんは深い感懐を抱いている。「現在、村では冬場に砂を伴う強風が吹くことは少なくなりました。子供の頃は家の庭や居間は白い砂だらけでしたが、今はそういうこともだいぶ減りました」
グリーンをビジネスチャンスとして生態で貧困支援を成し遂げる
造林・緑化プロジェクトは山南市の苗木に対する需要を日増しに増加させ、現地のチベット族の人々にビジネスチャンスをもたらした。目下、山南市の苗畑は50カ所以上にのぼり、経験を有する多くの育苗従事者を養成している。
まさしく扎西班旦さんが言うように、「苗畑を作ったことは荒れ地を収入が得られる豊かな土地に変え、環境を守ることもでき、外地に出稼ぎに行けない家庭や現地の人々が身近な場所で仕事に就けるようにしました。こんないいことはありません」
近年、生態による貧困支援はチベット自治区の貧困人口を貧しさから脱却させる有力な措置となっている。2016年からチベット自治区は専業・兼業の生態保護のため65万5000の雇用を作り出し、登録された貧困者向けの雇用は26万もあり、1人当たり3500元の年間補助金を支給している。多くの場所で53の現地の樹の種類の貧困支援苗畑を作り上げ、1590人の貧困脱却を実現した。
「北京週報日本語版」2020年4月2日
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