天猫（Tmall）「ダブル11（11月11日のネット通販イベント）」予約販売シーズンに入り、男性用メーキャップ用品の販売量ランキング上位10品目のうち男性用素肌トーンアップクリームが7つを占めていることを知ったら、ほとんどの女性は驚き、そして恥ずかしい思いをしていることだろう。銭江晩報が伝えた。

データを見ない限りは分からないが、見るとそこには驚きの数字が並んでいる。毎年の「ダブル11」予約販売データを並べてみると、極めて興味深い「生活略史」が完成する。今年の天猫「ダブル11」予約販売データからは、どんな知られざるライフスタイルを垣間見ることができるだろうか？

今年の「ダブル11」のために用意されたフェイシャルマスクは、韓国国民全員の5回分 

天猫「ダブル11」が近づき、消費者が思い切り良く「ショッピングカート」に商品を追加するのと同時に、物流プラットフォーム「菜鳥網絡」の倉庫も準備を整えつつあり、世界各地に分布している約500万トンの商品が出荷されるのを待っている。そのうち、トイレタリー用品や食品などの出荷準備数が最も多い。

物流プラットフォーム「菜鳥智能物流骨幹網（スマート物流基幹ネットワーク）」のデータによると、今年の天猫「ダブル11」向けの在庫量は過去最高記録を更新。「ダブル11」のために準備された商品をすべて合計すると、「鳥巣」千個分を満たす程の量になり、その重量はエアバスA380型旅客機1万6千機分に相当する。

フェイシャルマスク、女性用パーソナルケア用品、シャンプー・ボディソープは、準備在庫量の多い三大商品カテゴリーとなっている。このうち首位に輝くフェイシャルマスクの準備在庫量は、フェイシャルマスク消費大国である韓国国民全員が5回利用できるほどの量となっている。

準備在庫状況は、地区によって違うショッピングの傾向も反映している。菜鳥のスマートサプライチェーンのデータを見ると、長江以南地区の菜鳥倉庫でも多くの保温用下着が準備されており、全国の「ズボン下着用前線」はすでに南下していることがうかがえる。一方、東北の人々は、穀物・油・米・小麦粉を適宜蓄え、外で雪が降るなか、室内で肉を煮込み、温かい冬を過ごそうとしていることが見て取れる。

食べ物でも地域的な特色がみられる。江蘇・浙江・上海はおやつが大好きで、東南地域沿岸の若者は「ダブル11」にナッツ類を大量に買い求める。菜鳥倉庫に準備されるおやつは、一つの大学の教員・学生が1年間食べられるだけの量に上る。準備された酒類は、１つのテーブルを囲む人々が500年間も飲み続けられる量に匹敵する。

今年の天猫「ダブル11」の輸入商品のうち、メーキャップ商品、医療・健康食品、ベビー・マタニティ用品もかなりの量が準備されている。ペット用品の増加も目覚ましく、トップ10入りを果たした。