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自身で掌握 中国の食糧安全保障
本誌記者・蘭辛珍  ·   2019-09-12  ·  ソース:北京週報
タグ: 食糧;中華人民共和国成立70周年;社会
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2001年中国はWTOに加盟後、加盟時の約束と関連ルールに則り、小麦、米、トウモロコシの3つの主要な食糧に対し割当数と割当内外の関税レベルを定めたが、大豆に関しては自由貿易を行った。毎年中国は米、小麦、トウモロコシに対する輸入関税割当数を、WTO加盟時の譲許表で約束されている割当数により決定している。 

大豆の輸入状況をみると、中国の低い生産レベルはやはりレベルの高い世界の国からの衝撃を受けている。1980年代、中国は世界の大豆主要生産国および純輸出国であったが、低価格な輸入大豆のあおりを受けて、中国の農民の多くが大豆の生産から遠ざかり、大豆の貿易依存度は80%を超え、世界で主要な大豆輸入国となった。 

米や小麦などの食糧も割当制を廃止し自由貿易を実施した場合、大豆の二の舞になってしまうだろう。 

大豆の例を鑑みて、中国は食糧輸入割当制を廃止することはできず、また割当制の実施は中国がWTOに加盟した際の関連文書の規定に合致している。規定によると、中国が2019年に決定した食糧輸入関税割当量は小麦が963万6000トン、トウモロコシが720万トン、米が532万トンであり、これまでの水準を保っている。 

食糧輸入割当制を実行することは、中国農産品市場を閉鎖するということでは決してない。2001年にWTOに加盟してより、中国の農業における対外開放のレベルは高まり続けている。2001年には中国の農産品貿易総額は270億ドルしかなく、貿易黒字国だったが、2017年には中国の農産品貿易額は2000億ドルに達し、輸入額は1300億ドル、輸出額は700億ドルとなり、貿易赤字国へと変化した。現在中国は世界第一の農産品輸入国、また第二の農産品貿易国であり、世界最大の農産物の市場販売目的国だ。大豆、食用砂糖、綿花などの農産品においては、中国は世界最大の購買国だ。 

中米農産品貿易についてだが、2017年中国の米農産品輸入額は241億ドルとなり、中国の農産品輸入総額の19.2%を占めている。対米農産品輸出額は77億ドルで、中国の農産品輸出総額の10.2%を占め、中国の対米貿易赤字は164億ドルに達した。2018年、米国の一国主義が引き起こした貿易摩擦により、中米農産品貿易額は大幅に減少し、そのうち中国の対米農産品の依存度が最も高い大豆は苦境に見舞われた。 

中国は一貫して国内外の2つの市場間におけるバランスを弁証的に捉え、国内に立脚し適度に輸入するという原則を採用し、一方で国際市場をうまく活用しより豊かな農産品を輸入することで生活の更なる向上を求める人々のニーズに応えながら、その一方で国内の食糧生産者、経営者、消費者の利益をしっかりと守り、食糧輸入の度合いをしっかりと合理的に把握し、穀物の基本的な自給と食糧の絶対的な安全を確保しなければならない。 

「北京週報日本語版」2019年9月12日 

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