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1995年から1999年生まれの若者たちにみられる「オタク文化」と「喪文化」
  ·   2018-11-28  ·  ソース:
タグ: 若者;サブカルチャー;社会
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第3回騰雲サミットが25日、北京で開催された。来賓として出席した専門家たちは、「文化の発展」をめぐって議論を展開し、なかでも「95後(1995年から1999年生まれ)」が、多くの人々の注目を集める話題となった。「喪文化」とは、若者たちの間で流行している退廃的や悲観的といったムードや色彩を帯びた言葉や文字、あるいはイラストなどを指し、若者のサブカルチャーのスタイルの1つになっている。「喪文化」や「オタク文化」などのサブカルチャーは数年前から、一部の「95後」の若者の間で流行している。ある専門家は、「オタク文化」のほとんどが社会におけるチャンスが減ったことに起因しており、若い世代ではやっている「喪文化」は、中所得者層の焦燥感とかなり近いものがあると指摘している。中国新聞網が伝えた。

中国社会科学院社会学所青少年・社会問題室の田豊・副主任は、「『オタク文化』のほとんどがその誕生の背景に社会におけるチャンスが減っていることを挙げることができる。これは、社会全体の変遷が若者たちの心理状態に影響を及ぼしていることを反映しており、心理状態に対するこのような影響は、実のところ若者たちにだけ影響が及んでいるのではなく、例えば、『中産階級(中所得者層)』の焦燥感にも同様にみられる。実際、『中産階級』の焦燥感と『喪文化』は、非常に似ている部分がある。『中産階級』は、現在も自分をめぐる心配ごとを絶えず抱えており、時には、考えれば考えるほど無力感に襲われる。ここにも、両者に共通の原因が隠されていると考えられる」とした。

また、「アニメ・漫画・ゲームといった二次元の世界は、『95後』にとって最も代表的な文化的シンボルであると、一般的に認識されがちだが、これは実は一種の誤解であると言える。『95後』はいつも家に引きこもっていると世間から指摘されることが多いが、実は、家に引きこもっているのは、そのうちのごく一部に過ぎない。我々は、個々の現象を見て全体も同じと捉えがちだ」と指摘。

さらに「95後」に対して最も憂慮すべき問題について、田副主任は、「現在の教育体制にはインターネットやネットワーク社会とズレが見られる点で、子供がネットワーク社会における特質が単にスマホやコンピュータ・ゲーム、ショート動画といったものだけでなく、何なのかという点を本当の意味で理解できれば、この時代に対する理解もより一層深まることになるだろう。工業化時代の教育システムで、ネットワーク時代に生き残り、発展するのに適した子供を育てていく必要がある。生存すること自体は現在それほど難しくはなくなってきているが、発展するとなると、それは大きな問題。子供たちがそれを避けるようになった原因の一つに、どうやって発展していけばいいのかという点を知らないことが挙げられる」との見方を示した。

「95後」の特徴について田副主任は、「まず、自分自身に果敢に挑戦すること。現在、従業員の流失という問題を抱えている企業が少なくなく、その流失している従業員のほとんどが『95後』。彼らはもはや、用意された道を進むことは望んでいない。彼らにとって直面する大きな問題とは、これまでのやり方で進めていった場合、その先にあるものは『破滅』に通じる道である可能性が高いという点。そのため彼らの多くは、『起業』の道を選ぶ。このような起業の背後には、ひとつの事実が隠されている。それは、この社会の流れにおいて、我々の手にすることができるチャンスが全体的に減っていることだ。だが、『95後』たちは、努力してチャンスを作り出し、自分の運命を変えていきたいと望んでいる」とした。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年11月28日

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