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無言の教室から続く未来 三聯特別支援学校
  ·   2017-09-19
タグ: 特別支援学校;教育;社会
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江西省南昌市青雲譜区にある三聯特別支援学校の教室で、白髪の教師が黒板の前で手話を使って授業をしていた。生徒たちはその一挙一動をじっと見つめ、時折あどけない笑みがこぼれた。何興武さん(72歳)は、この無言の教室で教鞭を執って23年になる。23年の間に、聴覚障がいの生徒約300人が三聯特別支援学校から卒業し、現在そのほとんどが職に就いている。このことは何さんにとって大変喜ばしいとのことで、次のように教えてくれた。「聴覚障がいの子たちの学習能力は他の人と大差ありません。彼らには細やかな配慮が必要なだけなのです」。 

何さんは8歳の時に、薬を誤用したことで聴覚を失ってしまった。幼い頃から無音の世界で生きてきた何さんは、聴覚障がい者の教育を受ける必要性をよく理解しており、19949月に定年退職し、友人と共に三聯特別支援学校を設立した。しかし学校設立から5年も経たない内に友人は病によってこの世を去り、学校の運営や生徒たちへの支援という重責は全て何さんの両肩にのしかかった。 

20年以上の間、三聯特別支援学校は5回も移転したが、近年では政府機関や様々な人の支援もあり、学校の運営は安定してきた。生徒たちの生活の世話をするために何さん夫妻も学校で共同生活を送り、食事作りなどを行っている。中には生活能力がない生徒もおり、彼らのために洗濯をしたりシーツを変えたりすることもあるという。 

年齢を重ねるにつれ、何さんは体が心に追いついていないと感じるようになった。学校を存続させ、生徒たちに学び舎を提供し続けるために、彼は息子に学校のことを引く継ぐ準備を進めている。「将来私が働けなくなっても、息子がいます。ここの生徒たちの勉強する場所がなくなることはありません」。(写真は全て新華社の彭昭之記者が撮影) 

生徒たちに手話で物語を伝える何さん

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