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ホワイトカラーの6割超、「過労太り」を自認
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· 2017-06-28 · ソース: |
タグ: ホワイトカラー;健康;社会 | 印刷 |
人材派遣の中智外企服務支社がこのほど、ホワイトカラーの健康状態に関する調査データを発表した。調査対象となった数千人のホワイトカラーのうち、「自分は過労太りである」と認めている人の割合は6割を上回った。この結果について、健康問題の専門家は、「過労によって太ることは確かだ。その主な原因として、睡眠不足、運動不足、不規則な飲食習慣、過度なストレスなどが挙げられる」と指摘した。北京晨報が伝えた。
調査結果:ホワイトカラーの半数は、「実年齢より3歳老けている」と自覚
今回の調査では、微信(Wechat)による無作為方式で、ホワイトカラー数千人に対してアンケート調査が行われた。調査データによると、ホワイトカラーのうち、「自分は過労太り」と自認している人は62.27%に上り、「自分は標準体重を5キロ以上オーバーしている」と答えた人は27.36%を占めた。
このほか、ホワイトカラーの69.81%が「自分は過労によって老化が進んでいる」と感じており、このうち「自分は実年齢より3歳老けている」と感じている人は50.94%に上った。
中智北京と中国健康促進・教育協会医院分会が2016年に共同で発表した「北京ホワイトカラー調査研究白書」によると、頸椎症、過体重・肥満、虫歯、慢性咽頭炎、痔、腰椎疾患、腰部筋肉過労、胃炎、高コレステロール症、婦人科系疾患は、北京で働くホワイトカラーに良く見られる十大疾病となっている。
調査によると、ホワイトカラーの8割以上が、「過労による老化症」を労災認定の対象に組み入れるべきだと考えていた。また、65.09%は、「過労太り」を労災認定の対象にすべきだと答えた。また、その後、42社の企業人事部に対する補充調査を行ったところ、「過労による老化症」を労災対象としている企業の割合は78.57%、「過労太り」の場合は52.38%だった。
〇専門家:「過労太り」をもたらす四大原因
北京協和病院腸外腸内栄養科科長の陳偉医師は、「『過労太り』は、過剰労働の蓄積によってもたらされた肥満状態であり、過労太りに至る背景には、以下4つの大きな原因がある」と指摘した。
1)睡眠不足
仕事のリズムがテンポアップすることに対処するため、ホワイトカラーは自分の休息時間を犠牲にする以外に方法がなかった。研究によると、睡眠不足によって、体内ホルモンの一つである『レプチン』の分泌に影響が及ぼされる。レプチンは、1990年代中頃に発見された、体重を維持する上で非常に重要なホルモンであり、『脂肪分解ホルモン』とも呼ばれる。レプチンは食欲を抑え、満腹感を感じさせるという主な働きを持つ。レプチンの分泌が減少すると、食欲増進ホルモンが増加し、身体はより多くの脂肪や炭水化物を求めるため、さらなる悪循環に陥ってしまう。
2)運動不足
1週間あたりの運動時間が150分未満の場合、肥満になる確率はうんと高くなる。
3)不規則な食習慣
空腹の時間があまりに長いと、いざ食事となると食べ過ぎてしまう。
4)過度な精神的ストレス
ストレスが高まると、副腎皮質から分泌されるコルチゾールのレベルが高いまま下がらなくなる。それにより、食欲が増し、より多くの炭水化物を欲するようになる。
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