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中国成人の20.4%が「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」 睡眠白書
  ·   2016-05-26
タグ: 睡眠;健康;社会
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人の一生のうち、約3分の1の時間は睡眠時間と言われている。生活のテンポが加速し、ライフスタイルが変化している今のご時世、様々な睡眠障害が医療・公衆衛生問題のひとつとして顕著化している。北京で発表された「2016年睡眠・職業安全白書」では、中国の成人のうち、「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」を患っている人は20.4%に上ると指摘された。中国新聞網が報じた。

同白書は、北京大学と米ペンシルバニア大学が共同でとりまとめ、発表した。これによると、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、昼間に強い眠気をもよおす原因となる呼吸器系疾患の一種で、一般に良く見られる病気という。主な症状は、夜間の睡眠中のいびき、呼吸停止、低呼吸で、酸素欠乏状態に陥り、それによって夜中に頻繁に目覚めてしまい、睡眠が途切れてしまう。このため、昼間に強い眠気が生じる、あるいは呼吸・循環・代謝各器官に悪影響が及ぶ。

米国では、成人の26%が程度の差はあるもののOSAに罹患しているという。勤労者のOSA罹患率に関する研究によると、30歳から70歳の年齢層のうち、男性のOSA罹患率は34%、女性は17%。また、中国流行病学調査から、中国の成人の20.4%はOSAに罹患していることが明らかになった。

研究の結果、OSAは患者の健康や仕事の能率にダメージをもたらすことが判明した。また、OSAは心疾患・脳血管疾患、脳血管系疾患や代謝疾患の合併症を引き起こす可能性がある。

白書によると、OSAには効果的な治療法が確立されている。現時点で最もスタンダードな治療法は、「経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)」で、治療を経て、患者の症状は大幅に改善され、生活の質もぐんと高まる。さらに、交通事故の発生率が低下し、医療保険からの拠出が減少し、仕事の能率と全体生産力が高まる。

また、白書では、「不眠/睡眠障害、昼夜逆転労働、睡眠発作なども、昼間の強い眠気の原因となる」と指摘されている。不眠症患者がうつ病を発症する確率は、健康な人の3倍に上り、疼痛のような症状がひどくなる可能性が高く、患者の日常生活にマイナス影響が及ぶ。また、不眠は勤労者の仕事の効率を低下させ、ミスを犯す確率を高める。不眠症の人々が交通事故を起こす確率は、健康な人よりも明らかに高い。このようなことから、人々は睡眠疾患に対してさらに重視する必要がある。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年5月26日

中国成人の20.4%が「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」 睡眠白書--pekinshuho
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