「大学生分割払い」をキーワードに中国の検索サイト「百度（バイドゥ）」で検索してみると、検索結果の最初の15ページ中、少なくとも25サイトが大学生を対象とした分割払いのネット通販サイトとなっている。

そのうち無作為に選んだ1社のサイト紹介の内容を見てみると、「学生証を使えばすぐにも携帯電話、パソコン、タブレット、カメラなどの分割払いサービスが受けられます。品質保障の上、サイト内すべての商品において分割払いが可能。頭金の金額も自由に選択、月額もラクラクの低額設定。趣分期（注：分割払いプラットフォーム）の信用度評価で優良ユーザーは手形限度額が大幅にアップし、最高で5000元の支付宝（アリペイ）の貸付あり」等の説明があった。同サイトは中国の大学生に人気の分割払いの通販サイトで、全国の大学生にサービスを提供していた。

昨年年末、このサイトはおよそ1億ドルの融資を達成し、見込み融資額はすでに5億ドル前後、これはその8ヶ月以内の第3回目の融資になると公表した。ライバルサイトもその後すぐに巨額のシリーズBラウンドの融資を獲得したとの情報を公表した。

資本市場の人気を受け、通販サイトはオフラインにおける普及に十分な意欲を見せており、ローン業務の触手がじわじわと大学生に伸びている。

返済困難なリスクを誰が負うのか？

「国家211工程大学（重点大学）」に在学する張国志さんは、「ネット通販の利用者」であるばかりか、ある分割払いサイトのキャンパスエージェントでもある。張さんは大学生ユーザーの発展過程において抜け穴や欠陥が多く存在しており、「与信限度額における抜け穴は非常に大きな問題である」としている。