| 対外貿易は予測より順調
税関総署が11日発表した輸出入に関するデータによると、今年7月には輸出の伸びと黒字の規模が前月を大幅に上回った。あるアナリストは「これは今年の中国の輸出情勢が予測を上回り、輸出構造の多様化が輸出のソフトランディングを促す可能性があることを示すものだ」と指摘する。「中国証券報」が伝えた。
データによると、7月の輸出入総額は2480億7千万ドルで、前年同月比29.8%増加した。うち輸出は1366億8千万ドル(同26.9%増)、輸入は1114億ドル(同33.7%)。月ごとに特有の要因を取り除いても、今年の輸出の伸びは市場の予測を上回るとみられる。
西南証券のマクロ経済担当の王剣輝アナリストによると、このデータは輸出入が力強く伸びて、輸出に衰退の兆しがないことを示している。これに先立ち、人民元の上昇や外需の落ち込みが輸出業界に打撃を与えることが懸念されていたが、杞憂であったといえる。こうした動きは、繊維産業などに対する中国政府の輸出増値税(付加価値税)還付率の引き上げ政策や地方政府の地場産業保護などと一定の関連がある。9~11月は通常は輸出が集中的に行われる時期で、輸出情勢の改善がさらに下支えされることが予想される。
申銀万国のマクロ経済担当の李慧勇・高級アナリストは「実際の状況から見て、今後の世界経済は予測より順調で、外需の鈍化は予測ほど深刻なものではないと予想される」と話す。7月には人民元の対米ドル上昇ペースが鈍化したことから、米ドル建ての輸出入総額が増加したが、「人民元の低下は一時的なもので、輸出企業の苦境を救うのは難しい」という。
主要貿易パートナーとの二国間貿易をみると、1~7月の貿易相手先トップは欧州連合(EU)、2位は米国、3位は日本だった。EUに対する貿易黒字は869億4千万ドルで前年同期比24.9%増加し、増加率は同29ポイント低下した。対米貿易黒字は916億7千万ドルで同3.8%増加し、増加率は同15ポイント低下。対日貿易は239億8千万ドルの赤字で、赤字は同70億ドル増加した。
不確定要因なお存在
ゴールドマンサックスの梁紅アナリストによると、中国の輸出構造の多様化に伴い、輸出の伸びがソフトランディングを達成し、通年の増加率は昨年を下回る22~23%前後を保って、多くの人の予測を上回る可能性がある。
JPモルガンチェースの呉向紅エコノミストによると、7月には機械電器製品からローエンド消費財まで、輸出が全体的に増加しており、ここからグローバル経済の伸びの鈍化を背景として、中国の輸出が引き続き競争力を維持していることがうかがえる。
あるデータによると、機械電器製品の輸出が順調で、1~7月の輸出額は4642億2千万ドルに達して、前年同期比25.7%増加し、同期の輸出額全体の57.8%(同1.4ポイント増)を占めた。伝統的な大口商品の輸出の伸びには鈍化傾向がみられたが、同期のヤーンやファブリック、これらを加工した製品の輸出額は378億7千万ドルに上って、前年同期比24.4%増加し、増加率は前年同期を11.9ポイント上回った。
ある専門家は、下半期の輸出には不確定要因が多いと予測する。商務部研究院の李健研究員によると、下半期に新たな輸出抑制政策が打ち出される可能性は低いが、今後1~2年間、輸出企業は引き続き相対的な資金不足やコスト増大といったマイナス要因に直面するものとみられる。通貨引き締め政策も継続される見込みだ。企業は引き続き、発展モデルの転換に軸足を置き、科学技術の刷新や集約化に基づく成長を追求するべきだ。(編集KS)
「人民網日本語版」 2008年08月12日
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