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芋類とサトウモロコシ
1人あたりの耕地面積が0.1ヘクタールに満たない中国では、主要食糧を原料としたバイオ燃料の生産は不可能だ。一方、バイオ燃料に利用できる主要食糧以外の作物の資源は豊富にある。
石教授によると、バイオ燃料の原料として有力視されている作物は2種類。まずは、キャッサバとサツマイモを主とするイモ類。中国はイモ類の生産大国で、作付面積は世界の3分の2を占める。現在は飼料と澱粉(でんぷん)に主に使われている。石教授によると、イモ類は国際的には主要食糧に属さないが、中国では過去に、作柄の悪い年などに食糧として利用され、5対1の割合でほかの穀物に混ぜて食べられていた。生活レベルの向上した現在、イモ類はすでに主な食糧とみなされてはいない。
バイオ燃料の原料として期待されるもう1つの作物はサトウモロコシだ。石教授によると、セルロースを原料とした第2世代バイオ燃料の技術の進歩と商業化が行われる前の段階で、サトウモロコシとイモ類はバイオ燃料の原料として重要な役割を担う。これらを原料としたバイオ燃料は第1.5世代バイオ燃料とも呼ばれる。これらの原料の長所は、中国の大部分を占める▽アルカリ性の土地▽砂地▽丘陵地――など条件の悪い土地での栽培が可能で、管理も簡単で、コストも低く、増産の潜在力が大きいこと。1ヘクタールの土地で収穫されるサトウモロコシやイモ類からは、平均で3~5トンのエタノール燃料が生産でき、最大で10トンが生産できる。中国の耕地のうち、生産力の低い非穀物耕地5024万ヘクタールはこれらの作物の栽培に利用することができ、開墾に適した予備の土地734万ヘクタールも利用することができる。中国はさらに、サトウモロコシの生産?発酵?加工の分野で世界をリードする技術を持っている。
各地で進む生産計画
食糧の国際価格が高騰し、「穀物の食用を優先し、土地の食糧栽培を優先する」という原則が国によって打ち出されたことを受け、従来のエタノール燃料工場は転換期に直面している。中国で最長の歴史を持つエタノールメーカーの代表格「河南天冠グループ」は、年間50万トンのエタノール燃料の生産能力を持つ。同グループの張暁陽?董事長によると、同グループでは現在までに、従来のエタノール生産ラインの改造を通じて、キャッサバを原料としたエタノール燃料の年間20万トンの生産能力を持つようになった。
中国各地では現在、それぞれの土地にふさわしいバイオエネルギー産業の形成が進められている。多くの省(直轄市・自治区含む)は独自のバイオエネルギー発展計画を打ち出している。
広西中糧バイオエネルギー有限公司では、穀物以外の作物を原料としたエタノールの生産が中国で初めて試行された。キャッサバを原料としたエタノール燃料を年間20万トン生産する能力を持ち、これらはエタノール混合ガソリン200万トン以上の生産に使うことができる。
内蒙古自治区の巴彦ノ爾(バヤンノール)市では、サトウモロコシの作付面積を2015年までに6万7千ヘクタールに拡大する計画だ。年間30万トンのエタノール燃料を生産する国家級のバイオエネルギー基地はすでに建設を開始している。
雲南省楚雄彝(イ)族自治州の双柏県では、ヤトロファの果実を原料としたバイオディーゼルの粗加工工場が建設されている。ヤトロファの栽培面積は2015年までに67万ヘクタールに拡大され、バイオディーゼルの年間生産量は100万トンに達する見込みだ。雲南省は中国最大のバイオディーゼル生産基地の1つとなる。
このほか、湖北・河北・江蘇・江西・重慶の非穀物エタノールの生産計画もこのほど、国家発展改革委員会の審査を通過した。中国では、主要食糧以外を原料としたバイオ燃料の発展が加速している。(編集MA)
「人民網日本語版」2008年7月23日
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