中国人民銀行(中央銀行)は一カ月の間に2回の追加利上げを行なったが、北京市民の貯蓄意欲は上がらず、かえって投資意欲が上がっている。人民銀の営業管理部が17日に公開した第3四半期北京地区都市部居住者の預金アンケート調査の結果を見ると、投資方法としてファンドを選んだ比率が初めて貯蓄を上回ったという。「北京日報」が伝えた。
同管理部の調査によると、第3四半期における北京市民の貯蓄意欲は低く、「もっと多くの貯蓄をしたい」と選んだ人は14.5%に過ぎず、前期比1ポイント、前年同期比11.8ポイントの減少となった。調査結果はまた、現段階における市民の貯蓄の動機は主に投資を目的としたものであることを示している。貯蓄の主な目的として「其の他の金融資産を買うため」と答えた人は4期連続で首位、その比率も、去年の16.8%から今期は43.3%に上昇し、累積では26.5ポイントの上昇を見せた。これは現在、株式やファンドの高収益につられて貯蓄を其の他投資に回す傾向にあるからである。
調査によると、今期の市民全体の消費意欲は依然として低く、今の物価や利率を考えると「もっと消費」するのが得だ、と答えたのは、13.5%に過ぎず、前期比2ポイント、前年同期比13.3%ポイントの減少となった。70%以上の人が今の物価や利率を考えると「もっと投資」するのが得だと考えており、前期比3ポイントの上昇、前々期と同ポイントであった。
「人民網日本語版」2007年9月18日 |