中国の大手医薬品メーカー、山東東阿阿膠株式有限公司(本社:山東省東阿県、資本金4億870万元、従業員数1780人、総経理秦玉峰)はこのほど、東京帝国ホテルの記者会見で、日本のサプリメント市場に本格進出することを明らかにした。
阿膠(あきょう:膠を主な原料とした中国医薬品)は滋養強壮の生薬として知られるが、同社の日本向け開発商品は「桃花姫(とうかひめ)」「壮健(そうけん)」「亀鹿二仙湯(きろくにせんとう)」の3種類で、4月3日から東阿阿膠社日本総代理店がネット販売する予定。「桃花姫」は25~40歳の女性を主な対象に阿膠に鉄分を配合し貧血などに、「壮健」は牡殻蠣カルシウムなどを加え骨粗しょう症に、「亀鹿二仙湯」は亀の甲羅や鹿の角の膠に朝鮮人参などを配合、自律神経失調症に効果があるという。
1952年に設立された東阿阿膠社は、96年に深セン株式市場に上場を果たし、06年の連結売上高は前年比33%増の12億8000万元(約200億円)に達し、阿膠製品の生産量は全国の75%、輸出量は90%を占めている。
20日の記者会見の席で、秦総経理は「今回の日本への本格進出で日本人の健康と中日友好に貢献したい。日本の後は欧米に進出を果たしたい」と語った。また任徳権・中華全国商工連合会医薬業商会名誉会長は「70年代に周恩来総理が中国医薬の現代化を提起して以来、2004年には健康食品GMP認証基準を設け、生産プロセスの規範化に努めている」と、国家戦略としての大きな意義を説明した。
「北京週報日本語版」2007年3月22日
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