このほど、安倍首相と政府は慰安婦や南京大虐殺などの問題であいまいな態度をとっており、一部勢力は日本軍の「神風特攻隊」の隊員の遺書などを「世界記憶遺産」に登録申請し、人類の良識を再三脅かしている。日本が侵略の歴史を美化し、歴史の解釈権・発言権を奪おうと妄想するさまざまな行いに対して、アジアの隣国と国際社会は強く警戒せざるを得ない。

歴史は最良の教科書であり、最良の清涼剤である。重要な節目において、歴史は常に人々に追憶と反省を促す。70年以上前の戦争がどのように生じ終了したのかについては、世界各国の人々が銘記する揺るぎない史実が存在している。これは一国の指導者や当局によって否定・美化され、覆されるものでは決してない。

「過ちを犯して改めることができれば、それに越したことはない」ということわざがある。歴史を正視してこそ、未来を手にすることができる。村山富市元首相の、安倍首相という「歴史認識の反面教師」に対する批判、国連の関連会議の「広島・長崎訪問」の提案の削除は、有識者と国際社会が歴史の事実と政治を守ろうとする毅然たる態度を持っていることを示した。日本を「正常な国」にすると主張する者は、「正常な国」の指導者としての基本的な資質を持ち、実質的な行動により自らと若い世代が同じ轍を踏むのを回避するべきだ。

日本の敗戦・降伏70年に、安倍首相が日本の侵略の歴史についてどのような談話を発表するか、国際社会は要注目だ。それまでに安倍首相は歴史を学習し、「読んだことがない」といった戯言を二度と吐かないようにするべきだろう。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2015年5月22日