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「21世紀海のシルクロード」核心エリアの建設 さきがけとなる泉州
本誌記者 李一凡  ·   2019-04-29  ·  ソース:北京週報
タグ: 「一帯一路」;泉州;経済
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「漲海声中万国商(万国の商人、波音と共に来たりて賑わう)」。この漢詩の一句は、かつての泉州港の姿をありのままに歌ったものだ。宋代から元代にかけて「東洋一の貿易港」と呼ばれた泉州港は中国の重要な対外貿易窓口であり、海のシルクロードの起点だった。

千年の時を経た今日の泉州港で古い時代の痕跡を見つけ出すのは難しい。しかし、泉州の海洋文化は今もなお根付いており、海のシルクロードにおける起点としての自らの位置づけと、そのことがもたらした繁栄という歴史的記憶を、泉州は極めて重視している。2015年、中国は福建省の「21世紀海のシルクロード」核心エリア建設に明確な支持を打ち出し、また海のシルクロードの起点都市として、泉州は「21世紀海のシルクロード」先行エリアの地位を得た。かつて栄えた泉州は、再び千載一遇ともいうべき発展の機会を迎えたのだ。

交通インフラ整備を進めて「海のシルクロード交通網」を作り上げる

「近年、泉州の交通インフラ整備への投資額は高いレベルに保たれており、既に9年連続で100億元を超えていて、『すべての県を繋ぐ高速道路』『すべての県を網羅するバス路線』『すべての鎮を結ぶ幹線道路』『年間貨物取扱量が1億トン超の大型港』『中規模の国際空港』などといった目標を続々実現しています」と語るのは、泉州市交通運輸局工程建設科の劉善輝科長。長く交通にかかわる仕事をしてきた者の1人として、劉さんは泉州の交通インフラ整備の発展過程をその目で見てきた。 

泉州市交通運輸局工程建設科の劉善輝科長(撮影・本誌記者張巍)

泉州港はかつて400年間に渡り「東洋一の貿易港」の地位を占めてきたが、当時の賑わいは去って久しく、「21世紀海のシルクロード」協力構想は泉州港に新たな希望をもたらしている。現在、地理的に近い厦門港と互いに補い合うことで総合的な強みを発揮すると同時に、泉州港ならではの特色を模索する点においても、国内流通用の航路をより競争力のあるものとする努力が続けられている。統計によれば、2018年の泉州管轄区における港の貨物取扱量は1億1500万トンに達し、既に7年連続で1億トンの大台を超えたことになった。年間貨物取扱量が1億トン超の大型港として、泉州港はその地位をより確固たるものとしているのだ。 

泉州市石獅石湖港(撮影・新華社宋為偉記者)

海運の要所として再び世界と繋がった泉州は、港湾の発展と時を同じくして、航空輸送ネットワークも拡大の一途をたどっている。2014年、泉州晋江空港は正式に国際空港へと昇格し、やがて中規模の国際空港にまで成長を遂げた。現在、泉州晋江国際空港には合わせて60本の旅客線が就航しており、そのうち国際旅客線は13本に達し、「空のシルクロード」として世界と泉州を繋ぐ交流の架け橋となっている。

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