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鉄鋼でつながる古い友人 共に新型肺炎と戦う武漢市と大分市
本誌記者・金知暁  ·   2020-03-02  ·  ソース:北京週報
タグ: 新型肺炎;中日協力;中日交流
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温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る大分県。そして、その県庁所在地であり、人口も県内最大の大分市。これまでに多くの中国人にあまり知られていなかった大分市は現在、困難な時に手を差し伸べてくれた武漢市の真の友人として、中国で広く知られる都市となった。

1月末、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大した報道を受け、大分市は日本全国の自治体に先駆けて湖北省武漢市へ医療物資を寄贈した。「現地の感染防止対策は世界的感染拡大を防ぐ最も重要な方策です。大分市は武漢市の友好都市として、できる限りの支援を行っていきたいと考えており、武漢市が1日も早く平穏な生活に戻られることを祈っています」と、大分市企画部文化国際課課長の衞藤祐一さん本誌取材に対して語った。

大分市は日本全国の自治体に先駆けて武漢市へ医療物資を寄贈し(写真=大分市企画部文化国際課提供)

中日国交正常化以前から鉄鋼の縁で結びつきを持っていた武漢市と大分市

武漢市と大分市が友好都市を締結したのは1979年のことだが、両市のつながりはより前に遡ることができる。中日国交正常化が成し遂げられた1972年に、中華人民共和国成立後初の巨大鉄鋼コンビナートである武漢鋼鉄集団公司(武鋼)の製鋼技術向上を支援するため、新日鉄大分製鉄所の50人余りの技術者が武漢市へ派遣された。また、武漢鉄鋼公司からも延べ200名の技術者が大分市に長期間滞在することになるなど、市民間の往来は当時から頻繁だった。

友好都市になって40年以来、武漢市と大分市は経済や医療、環境保護、文化芸術など幅広い分野にわたって緊密な交流を行っており、様々な成果をあげている。「たとえば農業分野では、これまで武漢市から多くの農業実習生を受け入れており、これをきっかけとして始まった日本セリの採種委託事業では、市内農家が武漢市からセリの種を輸入し、水耕栽培によるセリの生産が行われ、今では大分市は国内最大の水耕セリの産地となっています。また、大葉の生産では、武漢市周辺都市から技能実習生を13年にわたって150名以上受け入れ、現在大葉の産地として西日本一位となっており、ウィンウィンの成果をおさめています」と衞藤さんは紹介した。

さらに、この度の新型肺炎との戦いに対し、衞藤さんは「私どもは常に武漢市とともにこの局面に対応してまいりたいと思っており、この困難を乗り越えることで、両市の友好関係より強固なものになると確信しています」と語った。

困難に会って初めて真の友を知る

中国では、「困難に会って初めて真の友を知る」という諺があるように、今回の危機に際し、中日両国も深い友誼を見せている。

1月27日、今回の新型コロナウイルスの感染拡大の報道を受け、大分市は市で備蓄していた災害時用のマスクのうち3万枚を「武漢加油(頑張れ)」という中国語のメッセージを添え武漢市へ寄贈した。その後も地元の連合医師会をはじめとする様々な団体の協力を得て、1月29日に防護服200着、30日に防護服400着、ゴーグル400個を追加で送った。れだけではなく、2月2日に予定していた毎年旧正月の時期に開催される「春節祭」は急きょ武漢市を応援するチャリティーイベントに変わり、会場では大分各地の農家が持ってきた新鮮な野菜や果物が販売され、その売り上げの一部が武漢に寄付された。2月3日、大分市役所は公式サイトに武漢市への募金を呼びかける公告を掲載するとともに、市役所および市が管轄する20余りの公共施設に募金箱を設置した。

大分市の心温まる支援活動は武漢市の人々を元気を付け、多くの中国人感動を与えSNSやネットにも「中国語の頑張れには本当に心がこもっている」「本当に感動した、何回も」「事態が収束したら大分市に行ってみたい」などといった感謝の書き込みが相次いだ。

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