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京劇西遊記 「五百年後の孫悟空」が日本で話題に
  ·   2019-06-14  ·  ソース:人民網
タグ: 京劇;西遊記;中日交流
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上海京劇院による上海京劇の神話京劇西遊記「五百年後の孫悟空」が11日夜、東京芸術劇場で初日を迎えた。収容人数800人の同劇場は満席となり、公演後、拍手はいつまでもやまず、多くの観客がなかなか席を立とうとせずに素晴らしい舞台の余韻をシェアしていた。人民日報が伝えた。

国同士の交流には、民間の交流が欠かせない。新中国成立70周年記念と中日文化交流協定締結40周年記念イベントの一つである今回の公演は、日本経済新聞社やNPO法人京劇中心などが主催。共催の人民日報社の李宝善社長はその祝辞において、「今回の上演には、上海京劇院が素晴らしい出演者チームを送り込んでくれた。日本の観客に『孫悟空ショー』の素晴らしいパフォーマンスを身近に体験し、神話京劇独特の魅力を目と耳で感じ取ってもらえると確信している。そしてこれにより中国伝統芸術や文化に対する理解を深めることは、中日両国国民の相互信頼と交流の促進に重要な意義を持つ」と述べた。また河野太郎外相はその祝辞において、「今回の公演は中華民族文化の貴重な宝を日本人が身近に鑑賞できて、中国文化をより深く理解する絶好の機会となると信じている」と語った。

京劇は、中国の伝統的な戯曲の集大成であり、中華民族の文化の至宝ともいえる。「五百年後の孫悟空」は、中国古典の名著「西遊記」をもとに作られた。上海京劇院の張帆・常務副院長は、「この劇は上海京劇の連台本戯のスタイルで脚本を再構築しており、主演と監督を務める厳慶谷氏は鄭(法祥)派孫悟空劇の伝承人でもある」と紹介している。

日本のNPO法人京劇中心の津田忠彦・理事長(77)は、1986年からほぼ毎年、中国各地の京劇劇団を招いて日本公演を行っている。津田理事長は、「『五百年後の孫悟空』の舞台では、多種多彩なシーンが登場し、芸術鑑賞に対する観客のニーズを十分に満たすことができる」としている。

高校2年生の娘と一緒に鑑賞したという東京に住む大谷さん(女性)は、「すぐに京劇の大ファンになった。『五百年後の孫悟空』は、躍動的なストーリーとともに、多くの素晴らしい立ち回りもあった。将来、娘と一緒に中国語を学び、中国を訪れてより多くの素晴らしい京劇を鑑賞したい」と興奮気味に話した。

北京で30年前に古典京劇を見たことがあるという小島康誉さんは、「『五百年後の孫悟空』 は、曲芸パフォーマンスだけではなく、さまざまな現代的要素も取り入れられていた。舞台が終わると熱烈な拍手が鳴りやまなかったことは、日本の観客がこの京劇を存分に楽しんだ表れだ」と語った。

「中国の文化は長い歴史を誇り、その知識は幅広く奥深い。日本で伝統とモダンが結合した京劇を鑑賞できることは、非常に素晴らしいことだ。今後も、京劇を観る機会がどんどん増えて欲しい」と話す自由美さんは、20年来の京劇ファンだ。彼女はこれまでに数回、中国を訪れて京劇を鑑賞し、同時に、中国語の学習にも力を入れてきたという。

上海京劇院は、中国国家重点京劇院団であり、これまでにも日本公演を数多く行ってきた。今回は、6月11日から16日まで8回の東京公演が行われるほか、22日に大阪、23日に名古屋でも1回ずつ上演される。張帆・常務副院長は、「我々は今回、4人の国家一級俳優を含む50人あまりの京劇俳優を派遣している。今回の公演を通じて、優れた中華民族文化が存分に表現され、上海京劇の精神が伝わり、中日文化の友好交流がいっそう促進されることを願っている」とした。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年6月14日

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