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複数の翻訳版があっても読者を満足させない理由とは?
  ·   2017-09-25  ·  ソース:
タグ: 翻訳;村上春樹;中日交流
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客観的かつ公正で、時代の流れに伴う評価システムの不完備

村上氏の初期の作品を数多く中国語に翻訳した林少華氏は、翻訳に関して「特に二つの点を重視している。一つは文章のリズムであり、もう一つは言葉の味わい。単にストーリーを翻訳すればいいというものではない。高額で版権を買い取る価値がないではないか?なぜならリズムと味わいこそが村上文学の生命だからだ」と語っている。

業界の専門家は、文学作品の翻訳とは様々な面に関わってくる作業であり、原作のイメージから言葉遣いや故事、思いや感情、語り方など翻訳者に対する要求はとても高く、芸術的魅力を備えた中国語に翻訳するにはさらに難しい。作者の思いや感情、口調や言葉遣いなどを徹底的に表現できた作品だけが、読者に好まれることになる。しかしこれらはまた数量化できるものではなく、読者それぞれの好みもあるので、文学の翻訳はすべての人を満足させることが出来ないというのも実は何らおかしいことではない。

現在、翻訳家の翻訳理論はすでに大きく変化している。目の前の翻訳を「権威のある翻訳」と比較してはいけない。若手翻訳家の黄昱寧氏は、「世界の文学のトレンドが急激に変化しており、翻訳にも新たな要求が求められ続けていると。読者の評価基準とこの要求との間には一定の隔たりが常にある」としている。彼は、「現在、翻訳評価にとって、最も大きな問題は、翻訳を評価する際に、客観的かつ公正で、時代の流れに則った評価システムが欠如していることだ」と指摘している。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年9月22日

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