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村上春樹の「騎士団長殺し」中国語版が来年2月刊行 訳者は林少華
  ·   2017-07-26  ·  ソース:
タグ: 村上春樹;中国語版;中日交流
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上海訳文出版社が23日、取材に対し、人気作家・村上春樹(68)の最新長編小説「騎士団長殺し」の中国語版が早ければ来年の春節(旧正月、来年は2月16日)に、紙版と電子版が同時発売されることを明らかにした。同社が村上春樹の長編小説の著作権を獲得したのは10年ぶり。注目の翻訳者は「ノルウェイの森」など村上春樹の作品を多数翻訳してきた林少華ということだ。新聞晨報が報じた。

発売と同時に大人気に

「騎士団長殺し」は今年2月24日、新潮社から出版。全2巻で初版部数は2巻合わせて130万部。発売と同時に飛ぶように売れ、販売部数は1週間で約50万冊に達した。現時点でも、インターネット書店での販売部数がトップ3に入っている。

「騎士団長殺し」 は、村上春樹にとって2010年の「1Q84 BOOK3」から7年ぶりの長編作品となる。

日本で発売されてすぐに、日本語に精通している中国の読者も夜も寝ずに読破し、評価を行った。そして、中国の多くの村上ファンが中国語版の発売を首を長くして待っている。上海訳文出版社は、「すでに著作権の契約にサインした。今、翻訳者を手配して翻訳が進められている」としている。同社は「騎士団長殺し」の電子版の著作権も取得しており、さまざまな読者のニーズに合わせて、電子版が紙版と同時に発売されることになりそうだ。

熾烈な著作権の争奪戦

村上春樹の作品の中国語版の著作権をめぐっては、これまでも中国の出版社が熾烈な争奪戦を繰り広げ、「騎士団長殺し」をめぐる争奪戦は空前の激闘となった。そして、その争奪戦を制したのは、中国において村上春樹の人気をこれまでずっと支えてきた上海訳文出版社。著作権をいくらで取得したのかは明らかにされていないものの、かなりの高額であったことに疑いの余地はない。同社は、「村上春樹の作品の著作権は絶対に逃すことはできず、その価値がある」としている。

01年に「ノルウェイの森」の中国語版を出版してから、同社はこれまでに村上春樹の作品40作品以上を出版してきた。そして、同社のPRもあり、村上春樹は中国で最も知名度が高く、最も人気で、中国語版が刊行された作品が最も多い外国人作家となっている。

林少華が翻訳

同社が出版してきた村上春樹の長編小説の翻訳を担当してきたのは全て林少華。しかし、北京新経典から出版された「走ることについて語るときに僕の語ること」、「1Q84」、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などは別の翻訳者が起用された。上海訳文出版社が今回、再び「騎士団長殺し」の著作権を取得し、誰が翻訳を担当するのかに大きな注目が集まった。

今年2月「騎士団長殺し」が発売された当初から、林少華はすぐに翻訳したいとの意向を示し、「村上春樹の新作を手に入れ、ざっと読んでみた。南京大虐殺に関する内容が、ネット上で取り上げられた内容の他にも約2ページにわたり書かれている。『騎士団長殺し』というのはある日本画の名前であり、小説『海辺のカフカ』も絵画の名前だった。タッチも似ており、懐かしいムードが漂っている。本当に翻訳してみたい!三島由紀夫の作品を翻訳するのに適している人もいるが、私は村上春樹の作品を翻訳するのに適している。一種のピッタリ合うような出会い。読者もそれを感じてくれており、心から感謝している!」と語った。

現在、林少華が「騎士団長殺し」の翻訳を担当することに決まっており、林少華にとっては念願がかなったことになる。また、これで読者も林少華が訳した村上春樹の長編小説を再び目にすることができることになった。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年7月26日

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