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日本人が自然に行列を作る理由は?
  ·   2017-03-29  ·  ソース:
タグ: 日本人;行列;中日交流
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日本人が行儀よく列に並ぶことは、世界でもよく知られている。高齢者から子供に至るまで、何かを買う時にはどこでも自然と列ができる。日本に行ったことがある人なら、誰でもその「行列文化」を多少なりとも体験したことだろう。中国人からすると、そのような光景は特に不思議ではないものの、西洋人は不思議に感じるようだ。日本人はなぜ行儀よく行列を作るのだろう?(文:張冠楠。光明日報掲載)

まず、列に並ぶことは日本の教育の中で重要な位置を占めている。日本人は子供の頃から、「列に並ぶことはマナーとして必ず身につけるべき習慣」という教育を受ける。筆者は日本で幼稚園の先生が街で子供たちに「ちゃんと並んで」と声を掛けているのをよく耳にする。そのような教育は学校だけでなく、各家庭でもしっかり行われている。親は子供を連れて駅や映画館などの公共の場に行くと、「ちゃんと並んで」と教えている。その教えが積み重なり、日本の子供たちの頭には「ちゃんと列に並ばなければならない」という概念ができあがる。行列の習慣はそのようにして形成されているのだ。

次に、行列は、日本人にとって日常生活の一部となっている。日本人は、列に並ぶのは煩わしいことではなく、一種の日常生活だとしている。日本では、人と人の交流が、食事やお茶を飲む時だけでなく、列に並んでいる時にも行われる。列に並んでいる時に、家族や友人と会話していると、イライラ感を軽減できるほか、相手の近況を知ったり、意思の疎通を図ったりでき、相手との仲を深める機会になるのだ。

また、行列ができでいるということは、並ぶ価値のある物が売っているということだ。日本人は、行列ができるところには列を作って買うほど価値のある物が売っていると考えている。そのため、多くの日本人は行列を見ると、すぐにその後に続く。例えば、筆者が以前食事のために列に並んでいた時、ある高齢者が列に並び、20分ほどしてから、「何を食べるために行列を作っているの」と突然聞かれ、とてもびっくりしたのを覚えている。

最後に、行列は店のマーケティングの手段にもなっている。店がオープンしたばかりの時に、行列ができていないと体裁が悪いと考え、オープンセールを実施したり、「サクラ」を雇って行列を作ってもらい、人気がある雰囲気を作り出したりする店もある。このような手段は江戸時代の頃からあり、芝居小屋で歌舞伎を無料で見せてもらうかわりに、芝居の見せ場で役者に掛声を掛けたりしてその場を盛り上げる人が「サクラ」と呼ばれた。

行列は一見すると何てことのないもののようだが、日本の社会に「秩序の美しさ」をもたらし、世界の人の手本となっている。公平やモラルが強調される現代社会で、行列は公共の秩序を維持するために必要な基本的なものだといえる。規律正しい振る舞いは美徳であり、模範にするべきだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年3月28日

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