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厳格なコロナ対策のもとで取扱量が増え続ける新疆ウイグル自治区のホルゴス通関地
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本誌記者・李芳芳 · 2021-06-03 · ソース:北京週報 |
タグ: 新疆;中欧班列;経済 | ![]() 印刷 |
新型コロナウイルス感染症が世界で感染拡大を続ける中、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の霍爾果斯(ホルゴス)通関地では、中国・カザフスタン間の主な陸上貿易ルートとしてスムーズな物流が保たれている。
「中国とカザフスタンは信頼し合い、お互いの車両を封印して錠をかけることで、両国のドライバーは車を降りたり接触したりすることがなく、感染症対策をしっかりと行っています」とホルゴス鉄道通関地の徐渡軍副駅長は本誌記者に語った。
ホルゴス鉄道通関地の様子(写真=本誌李芳芳記者)
「一帯一路」構想の後押しにより、ホルゴス通関地では輸出のための列車運行本数が急増している。今年第1四半期、この地を通過する国際定期貨物列車「中欧班列」、中国と中央アジアを結ぶ「中亜班列」の運行本数は前年同期比76.9%増の1493本となり、貨物輸送量は前年同期比103.9%増の200万4000トンに達した。
「『中欧班列』が運行開始した2016年、通過する列車数は1日に多くても8本でしたが、現在は40~48本に増加しました」と徐副駅長は語る。その中には十数回にわたって周辺諸国に送られた医療設備などの防疫物資も含まれている。
ホルゴス通関地は道路、鉄道、パイプライン、航空、光ファイバーケーブル、郵便が一体化した交通ターミナルであり、総合的かつ多機能な通関地だ。ホルゴスは1881年には早くも中国とロシアの正式的な通商地となり、中国で最も早くヨーロッパに開放された陸路通関地でもある。中華人民共和国成立後、1983年11月16日に中国と旧ソ連のカザフスタンを結ぶホルゴス道路通関地が設立され、1992年8月から第三国にも開放された。そして2012年12月にはホルゴス鉄道通関地で列車の運行が始まり、中国最大の通年運行する鉄道旅客・貨物通関地となった。
通関地のサービス向上と関連優遇政策はこの地に中国各地の企業家による投資も呼び込んでいる。金億集団の于成忠董事長は2000年に故郷の河南省を離れてホルゴスで貿易業を始め、2010年に金億国際貿易有限公司を設立し、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの中央アジア5カ国やロシアなどに野菜や果物、ナンなどを輸出している。
金億集団の于成忠董事長(写真=本誌李芳芳記者)
于董事長は、「十数年前、カザフスタンに行く道は舗装されておらず、通関に3日もかかりましたが、今は高速道路の開通により、ホルゴスからアルマトイまで4時間半しかかかりません。また、ソフト面でも現在は通関手続きがペーパーレス化され、企業はオフィスにいながらすべての通関手続きを行えるようになりました」と語った。さらに、「中欧班列」は企業のコスト削減にも繋がっている。かつてロシアへの日用品輸出は道路輸送のみだったが、「中欧班列」による輸送に切り替えたところ、貨車当たりの輸送・通関などのコストは1万ドル減少したという。
中国の経済発展に長年関心を持つイギリスのパーキンス・リー記者は、新型コロナウイルス感染症で海上輸送コストが激増すると同時に陸路輸送のメリットが目立つようになり、「中欧班列」はその中で重要な役割を果たし、新疆ウイグル自治区の経済発展にも大きく役立っているとし、「新疆ウイグル自治区の経済発展には非常に大きな潜在力があります」と語った。
「北京週報日本語版」2021年6月3日
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