中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 経済 >> 本文
  • descriptiondescription
サプライズをもたらすブラインドボックス ほしいのはワクワク感か
  ·   2021-01-12  ·  ソース:人民網
タグ: ブラインドボックス;消費;経済
印刷

「パカッ」という音とともに、西安市(陝西省)のホワイトカラーの馮嘉さんは「盲盒(ブラインドボックス)」を開けた。入っていたおもちゃの人形はほしかった種類ではなかったので、ちょっとがっかりした。机の上には大小様々なおもちゃが何十個も並び、すべて最近の「戦利品」だという。中国新聞網が伝えた。

馮さんは、「でもブラインドボックスってこういうもの。ワクワク、ドキドキした気持ちは蓋を開けた瞬間に消えてなくなるし、期待通りにならないことが多いけれど、このワクワク感はやめられない。新型コロナウイルス感染症の流行中には、集まりなど人との関わりが一時ストップしたので、時々ブラインドボックスを買って開けてみるようになり、頑張っている自分へのご褒美だ」と話した。

ブラインドボックスとは、箱の中にランダムにものが入った商品で、消費者は開けるまで何が入っているかわからない。大陸部の80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)が熱中したカード集めやカプセルトイ(ガチャガチャ)、最近の口紅やおもちゃ、さらには本や考古学グッズなど、さまざまなジャンルのブラインドボックスがあり、「すべてのモノはみなブラインドボックスになる」が消費者の注目を集めるキャッチフレーズになっている。

ブラインドボックスの単価は数十元(1元は約16.1円)前後と高くないが、欲しいものを手に入れたり、全種類そろえたりするのは簡単ではない。そこで、中古品プラットフォームで高値で買い求める人も多い。あるショッピングサイトのデータによれば、2019年にはユーザー約20万人のブラインドボックスの1人あたり平均購入金額は2万元を超えただけでなく、100万元近く使った人もいたという。

雷暁宇さん(24)は、「ブラインドボックスの世界に入り込むと海のように深いもので、もう貯金はできなくなる。今の自分の給料では家や自動車などは買おうと思っても買えない。数十元あれば買えるブラインドボックスは、たくさんの楽しみを与えてくれる」と話した。

社会のリズムが加速するにつれ、多くの人にとって小さなブラインドボックスがもたらす謎めいた感じや達成感が、生活にかかるストレスを緩和する上で一定の効果を上げることになった。このことは購入意欲をかき立てる主な要因でもある。こうした流れの中、ブラインドボックスの販売を手がけるポップマート社は2020年末に香港で上場を果たし、初日の時価総額は1千億香港ドル(1香港ドルは約13.4円)を超えた。

ブラインドボックス市場はますます盛んになっているが、ベテラン愛好者の董飛さんは足を洗うことを考えている。董さんは、「ブラインドボックスを買うとお金と気力がなくなるだけでなく、使わないものや無駄なものが増えていく。自分の家にはこれまで出てきたいろいろな靴やフィギュアが所狭しと置かれていて、全く使い物にならないものが多い。ブラインドボックスをやめた後は、ジムや旅行に行って生活の質を高めたい」と話した。

12次のページへ
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号-4 京公网安备110102005860

中国語辞書: