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サービス貿易を重点として質の高い輸入を拡大
匡賢明  ·   2019-11-19  ·  ソース:北京週報
タグ: サービス貿易;輸入;経済
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ここ数年、中国の経済生活における重要な変化は、14億近い人口を有する大国が世界の工場から世界の市場へと変化していることであり、これはある程度中国経済の運営論理を変えつつあるだけでなく、グローバル経済の仕組みの調整と変化にも大きく影響しつつある。習近平国家主席が第2回中国国際輸入博覧会の開幕式の基調演説でまさしく言及したように、中国は輸入の効果をより重視し、関税と制度上のコストをさらに削減し、輸入貿易促進イノベーションモデル地区を育み、各国の高品質な製品・サービスの輸入を拡大していく。 

中国の輸入拡大戦略で注目に値するのは輸入構造の絶え間ない最適化だ。中国の輸入構造において、サービス貿易の比率は絶えず上昇している。2010年、中国のサービス貿易の輸入は1923億ドルに過ぎず、輸入総額に占める割合は12.11%だった。2018年にはサービス貿易の輸入が5250億ドルにまで増え、輸入総額に占める割合は19.73%にまで上昇した。中国のサービス貿易の急速な発展は、グローバル化の流れという要因に加えて、国の消費構造のレベルアップという要因もある。「2019年世界貿易報告書」のデータによれば、2005年から2017年の間に、世界のサービス貿易の増加スピードは貨物貿易を超え、毎年平均5.4%伸びた。また一方で、中国の住民の消費構造において、サービス消費が占める比率は着実に上昇している。2018年、中国の都市・農村部住民のサービス消費が占める比率は44.2%で、2025年までには50%以上に達すると見込まれている。 

サービス貿易の輸入増加は、都市・農村部住民のサービス消費のニーズを満たすのに役立つだけでなく、サービス業分野に重大な変革をもたらすだろう。例えば、サービス業市場に開放を迫ることになりこれまで競争が少なかった、さらには独占状態だった幾つかの業種を競争圧力に向き合わせ始める。また、新たなサービス業態が生まれるのを促すことになる。消費金融の視点からみて、サービス輸入の増加にしたがい、決済需要と関連する派生的需要に適応して、消費金融は海外進出の可能性を持ち、国際化した消費金融の新たな態勢を形作ることだろう。ここ数年、中国国外でのクレジット消費が絶えず伸びているのは典型的な例だ。 

中国が高水準の開放を推進する重大な任務の一つは質の高い貿易の発展を推し進め、サービス貿易の開放を重点とする構造を急速に形成し、とりわけ質の高いサービス貿易の輸入を拡大することだ。そのため、対外貿易総額におけるサービス貿易の割合、特に輸入総額におけるサービス貿易の輸入の割合をさらに高めるべきだ。一方で、主体的な輸入拡大に適した制度と政策体系をさらに打ち立て、完備し、とりわけサービス輸入の加速に適した関連政策・体制を構築する必要がある。また一方で、サービス業市場の開放プロセスをさらに推進し、中国国内のサービス業企業がサービス基準、サービス効率、サービス水準を向上させるよう推し進めるそれによって質の高い輸入が生じ、質の高い発展を推進する。

匡賢明 中国<海南>改革発展研究院経済所所長) 

「北京週報日本語版」2019年11月19日

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