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中国は「低欲望社会」? 実は欲望のモデル転換・高度化
  ·   2019-10-16  ·  ソース:人民網
タグ: 消費;中国経済;経済
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低欲望社会とは、実は欲望のモデル転換・高度化 

実際、一部の人の目に映る低欲望社会は、より正確にいえば欲望のモデル転換・高度化なのだ。

上流階級・中産階級の人が1千万元の家を買い、中産階級の人が50万元の車を買い、ホワイトカラーが1万元のアップルのスマートフォンを買う。こうした「高欲望」消費を行う時にも、多くの消費行為には「低欲望」の特徴がみられる。これは欲望が低下したのではなく、欲望がモデル転換したことに他ならない。

たとえば、はっきりとしたトレンドとして、中国人の文化サービス消費が急速に増加したことが挙げられる。18年上半期の全国国民の平均スポーツ・フィットネス活動支出は同39.3%増加し、ホテル宿泊支出は同37.8%増加した。

これと呼応するように、中国商業連合会と中華全国商業情報センターのデータでは、スポーツウェアの小売量がプラス成長を遂げたほかは、その他の衣類の小売量は前年同期に及ばなかった。アウトドアジャケットやユニフォームなどのスポーツウェアが増加したことは、スポーツ関連の消費が全体として増加したことを示す。スポーツ関連支出にはスペース、機械、設備などの支出も含まれ、ウェアはごく一部分を占めるに過ぎない。よって衣類に対する欲望が低下したように見えるが、実体は消費レベルが上がった欲望の上昇だ。

こうした現象は経済発展の法則に合致する

衣類はこれまでずっと中国人が自分の品格や経済的地位を示す商品だった。そこで中国人は衣類に多額の出費をしてきた。経済発展にともない、人々の「自分のアイデンティティを示す選択肢」がより豊富になった。そうして服装には、低欲望の特徴が現れている。たとえば農村では、春節(旧正月)で里帰りする時に、何を着るかはもはや重要ではなくなり、車で行けるかどうかがより重要になった。車にはコストがかかり、これまでお正月の新しい服を買うために使っていたお金が、自動車消費に回されるようになった。

注意しなければならないのは、中国経済は全体として低欲望社会説を支持しないものの、若い人の階層が固定化し、社会全体が高齢化の問題に直面し、一部に低欲望社会の特徴がみられることだ。とはいえ、一部の現象で全体を概括し、「中国人は低欲望社会に近づいている」といった結論を慌てて出すようなことをしてはならないことは明らかだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年10月15日

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