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ゴミ分別では上海の人より上を行くクレヨンしんちゃんやコナン
  ·   2019-07-19  ·  ソース:人民網
タグ: ゴミ分別;教育;経済
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殺人まではいかずとも、ゴミの捨て方を間違えた結果、罰金など刑事罰に処されるとか、隣人から「嫌われ、教育される」といったことはよくある。米国では、物をみだりに捨てると軽犯罪となり、深刻な場合は拘置されることもある。連座制を実施しているドイツでは、ゴミをみだりに捨てたことが分かると、地元の環境警察から警告を受ける。二度目になるとコミュニティー全体のゴミ処理費が高くなり、コミュニティーの管理者や住民自らがしらみつぶしに「悪事の張本人」を調べ上げることになる。コミュニティー内の監視というプレッシャーがあるため、やる気を出して分別せざるを得ない。

大阪市の小学校では「環境」の授業を設け、生徒たちは4年生になるとゴミ焼却場に社会科見学に行く。そのため舞洲ゴミ処理場はまるで対外開放されている科学技術館のようだ。生徒たちは透明な密閉式ガラス窓からゴミ処理の過程を見ることができ、さらに見学用経路に沿って音楽や展示、漫画、ゲームなどの形式で環境保護知識の普及教育を受ける。さらには一部のゴミ処理装置を実際に操作することまで体験できる。直径6メートルのロボットアームを操作して、10トン近いゴミを持ち上げるのだ。

ゴミ収集処理と知識普及の重責を担う舞洲ゴミ処理場は、ゴミ燃焼による熱を利用して2万1990kWの電力を発電でき、ゴミ処理場で必要とする電力を賄っているほか、毎年6億円の収入を上げている。

日本の東京の大型ゴミ処理場の近くには運動場が建設されていることが多く、ゴミを燃やして発電した余熱を運動場の浴室やプールに使用して、ゴミ回収・処理後に人や環境にプラスの影響があることを人々に伝えている。

ゴミ分別はすでに政府・地方自治体とゴミとの単独対決ではなくなっている。ベルギーの首都ブリュッセルでは、人数が12人以上集まれば、環境衛生局の出張グループ講義を予約し、関連知識を説明してもらえる。ドイツの一部の大学ではゴミ処理関連の専攻やカリキュラムも設けられている。

日本のやり方はさらにスゴい。「スパイダーマン」や「スーパーマン」といった2次元キャラに扮したコスプレ愛好者たちが、NGOが呼び掛けたゴミ拾い活動に参加して東京の街のゴミを拾っているのだ。

未来に関わることばかりであるためか、ゴミ分別に関してはどの国でも児童教育を重視している。

英国では子供たちにアニメでゴミ分別について学ばせることが流行しており、米国やオーストラリアの子供たちは幼稚園に入ったその日に集団でゴミ回収場所に見学に行く。ベルギーの子供たちは年齢別に教育を受けており、幼稚園では童話を足掛かりにして分別を学び、中学校では分別の理由と方法だけにとどまらず、ゴミ分別センターの従業員や政府責任者、包装材料メーカーなどの立場に分かれてディベートを行い、ゴミ分別管理について考えさせている。

ソーシャルメディアでもゴミ分別に関する盛り上がりが続いている。ゴミ分別自体の意義を否定する人はいない。しかし、ほぼゼロからスタートし、長い期間にわたって努力を続けなければならないことを考えると、ゴミ分別に対する意欲の中にも戸惑いの気持ちがにじむ。

「クレヨンしんちゃん」で、しんちゃんは例のあの舌足らずな口調で「これからはゴミ分別の時代だ。練習してゴミの分別に慣れるゾ」と言っている。

もしかしたら、これこそが決定的な結びの一言かもしれない。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年7月19日

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