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モバイル決済サービスが国際市場へ
本誌評論員 蘭辛珍  ·   2017-07-26  ·  ソース:
タグ: モバイル決済;海外;経済
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中国市場で普及が進み、多くの消費者に馴染みのある支払い方法となったモバイル決済が、海外市場へも広がり始めた。「支付宝(アリペイ)」、「微信支付(ウィーチャットペイ)」、「翼支付(ベストペイ)」といった中国のモバイル決済プラットフォームはアメリカ、日本、韓国、スイス、オーストラリアなどの国ですでにサービスの提供を開始している。阿里巴巴(アリババ)の統計データによると、提携している金融機関は200以上に達し、その代表はVISA、マスターカード、JCB、シティバンク、スタンダード・チャータード銀行、バークレイズ銀行、ドイツ銀行などだ。また「支付宝」は18種類の外貨での決済に対応している。 

中国のモバイル決済の国外における迅速な拡大は、中国市場での成功を踏まえている。現在モバイル決済は中国人の生活において、必要不可欠なものの一つだ。買い物や水道光熱費など、スマートホンでQRコードをさっとスキャンするだけで支払いが完了してしまう。財布から紙幣を取り出したり、銀行で順番を待ったりする必要がないのだ。中国インターネット情報センターのデータによると、2016年に4億6920万の中国ネットユーザーがモバイル決済サービスを利用したとのことだ。中国市場で成功した後、中国のモバイル決済企業は国際市場へ事業を拡大したいと考えるようになっていった。 

中国のモバイル決済の国外における迅速な拡大は、中国と海外のインターネット・エコシステムの密接な関係を示している。モバイル決済はインターネット金融の範疇に属するが、その運営法はインターネット金融を遥かに超越している。サービス提供にはビッグデータやクラウドなどの科学技術を介さなければならないのだ。この時「インターネット+」が基本のプラットフォームとなり、中国と海外とのインターネット接続のスムーズさがモバイル決済の国際市場進出の保障となる。 

中国公民による海外での消費ブームは、モバイル決済の世界進出の原動力となった。近年、中国人消費者の海外ショッピングは大きな注目を集めている。2016年中国人観光客の海外消費総額は2610億ドルに上り、全世界の旅行消費総額の20.9%を占め、世界一位となった。中国人消費者を引き付けるため、世界各地の小売店は積極的に「支付宝」や「微信支付」などの中国のモバイル決済サービスを導入している。 

モバイル決済の国外における拡大は、純粋な市場経済の動きだ。この動きの中で、今後はアップル社の「アップルペイ」やサムスン電子社の「サムスンペイ」などとの競争に直面するだろう。そしてこの競争のプロセスは、国際モバイル決済業界の漸進的な成熟と絶え間ない発展のプロセスにもなるだろう。 

大手コンサルティング会社のKPMGが発表した報告書によると、現在世界の66%の回答者はモバイル決済サービスの利用に賛成したが、中国ではこの割合は84%にも上ったという。今後モバイル決済の普及に伴い、このような人たちは更に増えていくことだろう。モバイル決済は商品取引における「キャッシュレス社会」の到来を促進し、人々の生活に大きな変化をもたらすかもしれない。もしかしたら、紙幣は博物館でしかお目にかかれない物になるという日も来るかもしれない。 

「北京週報日本語版」2017年7月26日

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