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自転車、車、民宿など遊休資源を有効活用 シェアリングエコノミーが急成長
  ·   2017-03-22  ·  ソース:
タグ: 遊休資源;シェアリングエコノミー;経済
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▽シェアリングエコノミーのメリット・デメリット 既存産業の秩序には打撃 監督管理法規がまだ不明瞭

新しい経済スタイルは必ずといっていいほど新しい問題を引き起こす。シェアリングエコノミーは資本の後押しを受けて高らかに快進撃を続け、昨年だけで同産業に集まった資金は1700億元を超えたが、それにつれて問題も表面化してきた。

消費者網の苦情報告プラットフォームがまとめた最新の統計によると、16年にはネットの自動車予約産業が苦情の集中する新たなホットポイントになった。苦情が最も多かったのは、費用の支払いに関する問題で、価格設定メカニズムが不透明、ピーク時期にはみだりに値上げが行われるなどのトラブルが頻出したという。

最先端のシェア自転車も同じように問題が絶えない。各大手プラットフォームでは保証金が返金されて口座に振り込まれるまでが遅いとか、資金の不足によって監督管理に問題が生じているとかいったトラブルが次々に発生した。

シェア自転車はメーカーにとっては朗報だが、小売店には打撃だ。広州市の自転車チェーンの責任者は、「シェア自転車の影響で、自分の経営する店が2カ所閉店に追い込まれた。私のみたところ、広州の大部分の自転車小売店は売り上げが軒並み減少している。特にロークラスの自転車の販売が大きく減少した」と話す。

無秩序な駐停車やレンタル自転車を痛めるといったマナー違反行為もしばしば見受けられる。

専門家は、「シェア自転車の利用の仕方が不適切だとすれば、それはユーザーと企業に等しく責任があるが、中国の都市計画建設の不備もまた一つの重要な原因だ」と指摘する。。華南都市研究会の孫不熟副会長も、「中国のほとんどの都市計画には系統性をめぐる問題が存在し、都市計画全体の理念では自動車両の利用ニーズが中心に置かれ、自転車のことは考慮されていない。特に一線都市の中心業務地区(CBD)では、自転車専用道路はほぼ皆無といえる状況だ」と指摘する。  

▽シェアリングエコノミーは「シェアの精神」を呼びかけ 政府・企業・ユーザーが力を合わせることが必要

梁院長は、「シェアリングエコノミーが、『一管就死、一放就乱』(管理が行き過ぎれば活力が失われるが、放任すれば混乱状態に陥る)といった苦境に陥るのを警戒しなければならない」と注意を促す。

ネット予約車の場合、16年以降に政府当局が監督管理を強化してきいる。交通運輸部(省)は複数部門と共同で「ネット予約タクシーの経営サービス管理暫定規定」を発表し、ネット予約車をタクシー産業の体系に組み込み、ネット予約車のプラットフォーム、運転手、車両に対し参入制限を設けると同時に、地方政府に権限を移譲した。

シェア自転車の無秩序な駐停車が引き起こした都市管理の問題について、広州市社会科学院の●○(●は膨のつくり、○はさんずいに●)研究員は、「法律法規と関連の政策はいつも新興の事や物に遅れて登場する。まず一連の地方レベルの法規を打ち出すことを提案する」と話す。

政府関連当局など多方面が努力を重ねるほか、シェア自転車プラットフォームの多くも次々に措置を打ち出す。摩拜は信用スコアや実名制などの方法を通じて正しいシェアリングを奨励し、迷惑行為を抑えている。ofoはアント・フィナンシャル傘下の芝麻信用と戦略的提携を結び、条件を満たした人には保証金無しで自転車を貸し出す。小鳴単車の陳宇瑩CEOは、「プラットフォームを運営する企業は駐停車についての取り組みをしっかり行う責任があり、政府に責任を押しつけてはならない」との見方を示す。

シェアリングエコノミーの発展はシェアリングの精神による支えと切り離せない。現代の社会では、どのような出来事も観念、行為、制度、技術などさまざまな要因がともに作用しあった結果としてそこに存在する。一つの考え方を現実のものにしようとするなら、技術に頼るだけではうまくいかない。「素晴らしいアイディア」を真に輝かせ、持続可能なものにするには、観念や思考といった精神的要素による支えが必要だ。シェアリングエコノミーにシェアリング精神の支えがなければ、歩き出すことは難しく、歩き出したとしても遠くまで行くことはできず、早々に倒れ伏すことになる。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年3月22日

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