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一面しか見ずに中国経済を評価すべきではない
  ·   2016-05-17
タグ: 通貨;金融;経済
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先ごろ中央銀行が発表した4月の金融統計データが広く注目を集めている。新規人民元建て融資が5556億元、社会融資総量も7510億元で、どちらのデータも前年同期、前月と比べ明らかに減少した。中央銀行の関連責任者が追って説明はしたものの、市場では今も通貨政策に関する様々な憶測が絶えない。

現状:成果もあったが問題もある

国家情報センター経済予測部マクロ経済研究室主任の牛犁氏は記者の取材を受けた際、「現在、中国経済は発展モデル転換とアップグレードの正念場にさしかかっている。情勢に反してすばらしい成果を上げているが、それと同時に依然として多くの深層的な体制メカニズム上の矛盾と構造問題に直面している」との見方を示した。

さらに牛犁氏は次のように指摘した。「今年に入ってから、中国経済には電力消費量、工業品価格、固定資産投資など多くの実物指標で下げ止まり、ひいては反発する動きすら見られた。これは現在の世界経済情勢下ではたやすいことではない。それと同時に、経済の下振れ情勢はいくらか緩和されたとはいえ、それは問題がなくなったということではない。例えば、三、四線都市の不動産在庫が依然高止まりしている、労働力コスト上昇傾向が明らかな緩和を見せていない、『営改増』(営業税から増値税への転換)など新政策の効果が出るまでまだしばらくかかる、といった問題だ」。

政策:強い刺激策は使えない

中央銀行の関連責任者は、「次の段階も中央銀行は引き続き穏健な通貨政策を実施し、供給側(サプライサイド)構造改革に適した総需要管理をしっかりと行い、適切な通貨金融環境を作り、経済の安定成長を促進していく」と強調している。

牛犁氏は、「実際には、中央は早くから『総需要を適度に拡大すると同時に、供給側構造性改革の強化に力を入れる』という政策基調を明確にしていた。つまり、中国はいわゆる『強い刺激策』を行わないと同時に、需要側管理を適度に強化して、経済全体の発展モデル転換・アップグレードに向けて必要な環境を整えていくということだ」と分析している。牛犁氏によれば、体制メカニズム改革と経済発展モデル転換・アップグレードが一つの系統的な取り組みであり、しかも2008年の世界金融危機の時とは外部環境が違っているということが分かっていれば、「強い刺激策」に対し幻想を抱くことはないはずだという。

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