工業・情報化部（省）によると、中国の工作機械業界はこの10年で整った産業体制を形成し、複数の基幹コア技術のブレイクスルーを達成した。中国の国産先端設備は無から有への転換を実現し、市場シェアが大幅に向上し、全体的に世界の第二集団に入っている。国防安全と製造強国の建設のために力強い支えを提供している。人民日報海外版が伝えた。

産業の独自開発能力と信頼性が大幅に向上した。「先端NC工作機械・基礎製造設備」国家科学技術重要特定プロジェクトを足がかりに、全デジタル化高速高精度運動制御や多軸連動など、複数の基幹コア技術のブレイクスルーを達成し、8万トン級プレス機などを典型的な代表例とする複数の先端設備を開発した。先端NC工作機械の平均無故障時間（MTBF）が600時間から2000時間への飛躍を実現し、精度指標が20％向上した。

比較的整った産業関連体制が構築された。国産先端NC工作機械システムは無から有への転換を実現し、国産工作機械における市場シェアが特定プロジェクト実施前の1％未満から31.9％に向上した。5軸フライス盤などの機能部品の市場シェアが10％未満から30％以上に向上した。デジタル化切削工具の市場シェアは10％未満から45％に拡大した。

国内の重点業界の製造設備に対する基本的な需要が満たされた。航空機構造部品生産設備の独自化を実現し、航空エンジンタービンディスクやブレードなどの設備製造が無から有への転換を実現した。キャリアロケットなどの重要プロジェクト主要構造部品の加工・生産をサポートした。自動車プレス生産ラインの新規市場シェアは国内が80％、海外が40％にのぼった。発電設備製造分野で輸入中心から輸出への転換を実現し、船舶大型部品の独自製造能力を確立した。

工業・情報化部の関係責任者は、「今後は協同イノベーション体制・メカニズムを引き続き整備し、基幹コア技術のブレイクスルーを達成し、産業の基礎を強化する。そして優良企業・産業クラスターを育成し、産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持し、工作機械業界の質の高い発展を推進する」と述べた。（編集YF）

「人民網日本語版」2022年9月15日