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パンがなければお菓子を食べれば良いじゃない?中国のネットで大ブレイクの「ベルサイユ文学」とは?
  ·   2020-11-12  ·  ソース:人民網
タグ: 文学;SNS;文化
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そしてこの「ベルサイユ文学」が最近、大ブレイクするようになったのは、恋愛作家「蒙淇淇77」の微博の書き込みに端を発している。彼女は、「大きな一軒家に住み、車はテスラ。一番よく行く場所は、北京東三環にある高級ショッピングセンター」と自称している人物。

そして、「泣きたい時は、絶対に家で一人で泣いてはダメ。絶対に涙をぐっとこらえて、ヴィクトリア・ハーバーかパリ、それかニューヨークかロンドンに行って泣くのよ」と書き込んでいる。

注意が必要なのはいわゆる「ベルサイユ文学」というのは、ストレートに自慢することとは大きな違いある点だ。優れた「ベルサイユ文学」というのは、まず謙虚に、自分はとても「平凡」なんだと落としておきながら、最後には一気に自慢するという風に起伏のある構成にすべき点。そしてその背後には、必ず「そうなんだけど、でも実はね」という切り替えポイントが隠されている。

「ベルサイユ文学」について、「ナルシストが自分で作り上げた虚像」という人もいれば、「優秀な自分や自分の生活を自慢するというのは個人の自由。結局のところ、『自慢するのは自分で、気まずさを感じるのは他人』なのだから。読んで楽しめるならそれでいい」という人もいる。「ベルサイユ文学」は一気に大ブレイクした後、一種のネタとなり、それほど深い意味を持たずに、多くの人が楽しめる投稿ネタの一つになっていることは確かだ。多くの人は、「ベルサイユ文学」を真似ることで、ユーモラスにおどけたスタイルで、そんな「気まずさ」を表現しているのだ。

中国のコミュニティサイト「豆瓣」では、すでに4万人が「ベルサイユ学研究グループ」に参加しており、その紹介には、「ベルサイユ文学投稿者たちに、自分の価値指向に問題があることに気付いてもらい、自分はすごいという偽りの感覚を作り上げようとしたり、自分の思いのほとんどをSNSに向けたりするのではなく、楽しい生活自体に注意を向けてもらうことができれば、本望だ」と綴られている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年11月12日

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