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中国宮廷の貴族女性の頭飾り「絨花」とは? 国際ブランドとのコラボも
  ·   2020-06-05  ·  ソース:人民網
タグ: 無形文化遺産;ブランド;文化
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絨花(じゅうか、ベルベット生地で作った花や鳥などの工芸品)は、唐の時代から、宮廷の貴族女性の頭飾りとして使われ、今では民間でその技術が受け継がれ続けている。江蘇省の無形文化遺産である「絨花製作技術」の代表的な伝承人である趙樹憲さんは、精錬された手先の器用さと技術、豊かな想象力を頼りに、色とりどりで、生き生きとした花を、その手で次々と咲かせている。 人民日報海外版が報じた。

趙さんは、清の時代に皇室で使われていた頭飾りの図を見て、その形や色を参考にしながら、新たなアイデアなどもそこに組み入れて絨花を創作している。ドラマ「延禧攻略(Story of Yanxi Palace)」などが大ヒットし、中国国内外で「絨花」が人気となり、趙さんとその絨花もネット上で大きな話題になっている。

趙さんは、「現在、南京絨花は大人気となっており、中国の漢服を着るのが好きな若者数百万人に好まれているほか、デンマークやオランダのデザイナーも見学にやって来ている。さらに、提携の機会を求めてやって来る国際ブランドもある」と話す。国際的な有名ブランドと提携し、そのブランドのラッピング、ショーウインドーの陳列などを手掛けるたびに、大きな相乗効果を生み出しており、中国人はその伝統手工芸を誇りに感じるようになっている。

そんな趙さんは最近、自ら手掛けた南京絨花で作った掛額を、新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立った「英雄」である、湖北省を支援した江蘇省医療チームにプレゼントした。「梅の花は、南京の市花で、困難をものともせず、勇敢に強い意思で立ち向かうという思いがそこに込められている。新型コロナウイルスとの闘いの第一線で、病魔と闘ってきた医療従事者にぴったりだ」と趙さん。

多くの人は、「絨花」の製作者というと、「女性」というイメージを抱いているかもしれないが、実際にはそうではない。趙さんによると、南京のほか、北京や上海、揚州といった都市にも、「絨花」の技術が伝わっており、その職人は皆男性だ。趙さんの作品は一目見ただけで、他とは違うことが分かるが、その職人技について、趙さんは、「難しいと思っている人にとってはできないだろうが、できる人にとっては難しくない」とし、絨花が新たなトレンドとなっている理由について、「ずっと受け継がれてきた伝統技術全ては実際の人々の暮らしとのつながりがあり、庶民の生活がそこに詰まっている。それがないものは自然と淘汰される」との見方を示した。

「延禧攻略」が放送されて以降、富察皇后が付けていた「福寿三多」が最も人気になり、今でも依然としてオーダーメイドの注文が殺到しており、なかには、まだ受け取ることができていない客もいるが、みんな理解を示してくれているという。絨花を18回にわたり購入しているリピーターは、「南京絨花のように、時間をかけて精巧につくる手工芸は、代々受け継がれ、保護しなければ、歴史の長い流れの中で消えてしまう。趙さんのように伝統を守っている職人が、弟子にその技術を伝え、資金を投入したり、再編したりすることで、その技術を発揚させることを願っている」とのメッセージを寄せている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年6月5日

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