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アカデミー短編アニメ映画賞に中国女性監督の「Bao」
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· 2019-03-04 · ソース: |
タグ: 映画;親子関係;文化 | 印刷 |
ピクサー映画初の中国人女性監督・石之執(ドミー・シー)監督の作品で、中国要素がふんだんに盛り込まれたショートアニメ「Bao(バオ)」(中国語タイトル「包宝宝」)が、このほど第91回アカデミー賞の短編アニメ映画賞を受賞した。
「Bao」は細やかな描写と大胆な想像力、感動的なストーリーが、大勢の観客の胸を打った。中国のグルメ文化が描かれているだけでなく、中国人の暮らしに密着した中国要素が随所にみられる。たとえばカナダのチャイナタウンの食品市場にある中国語のラベル、菓子店の壁に貼られた財神のカレンダー、台所にあるしょうゆや唐辛子ソースの瓶、食器の花模様、公園で太極拳をする人の姿などだ。
「Bao」の受賞により、中国の文化は他国の文化と異なるかもしれないが、基本的な感情はすべての人に共通であることが証明された。中国人が相互理解に努めれば努めるほど、すべての人が共鳴できるストーリーをこれからも創造し、共有していくことができるということも証明されたと言えるだろう。
▽中国のグルメが中国の親心を語る
「家庭」と「愛情」はこれまでずっとピクシー映画が関心を抱いてきたテーマだ。全編8分間の「Bao」では、中国のグルメである肉まんが人格をもった赤ちゃんのように動き出し、中国の母親と子どもの関係、愛情と成長、親心と理解、子どもを包み込むことと子どもが自立して親元を離れるまでの過程が描かれている。
石監督は肉まんの意味するところについて、「1つ目は肉まんは中国を代表する食べ物として、2つ目は同じ発音の漢字『宝』、つまり宝物のように大事な赤ちゃん、両親に大切にされる子どもをたとえている。そして3つ目は抱え込むこと、手元に置いて管理することを意味する。4つ目は包み込むことと理解を意味する」と述べた。
また石監督は、「愛とは一種の依存関係であり、理解であり、また手放すことでもある。子どもはいつか必ず大人になる。子どもに対する愛について、両親はどのように愛情を示すか考えなければならない。そして子供が自立して親元を離れる際は、いずれにせよ手放さなければならない」と述べた。
グルメの背後にある共通の感情は、母親、家庭、おいしいもの、包み込むやさしさ、そして愛だ。この作品は言葉の壁を越えただけでなく、東洋と西洋の文化的な相違を乗り越えて、親の愛情の温かさと日々の暮らしの素晴らしさを人々に伝えている。国境を越えた「愛の言葉」に接して、多くのネットユーザーが「思わず泣いてしまった」とコメントを寄せている。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月1日
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