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中国が超薄ガラスの生産に成功 厚さはなんとコピー用紙とほぼ同じ
  ·   2018-05-15  ·  ソース:
タグ: 中国;超薄ガラス;文化
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 A4のコピー用紙1枚の厚さは0.095ミリメートル、そしてこのほど中国が新しく生産したガラスの厚さはわずか0.12ミリメートル。コピー用紙を少し厚くしただけのガラスだが、自動車が時速150キロのスピードで衝突しても傷ひとつもつかないという。

セミの羽根のように薄いこのガラスは超薄板電子タッチガラスとも呼ばれ、電子情報端末などに使用されるスクリーン産業のコアとなる材料で、スマホやパソコン、テレビのスクリーンとして利用されている。ガラスが薄ければ薄いほど、透明性がよりよく、柔軟性もより優れ、重さもより軽くなる。だがその一方で、薄すぎると割れやすく、薄さだけでなく強度と柔軟性をいかに両立させるかが、世界的な難題の一つとなっている。

1950年代末に、イギリスのガラス製造企業であるピルキントンがフロートガラスの開発に成功したことを世界に向けて発表した。各国はその特許を買い取ろうとやっきになったが、ピルキントン社は中国に対してのみ技術提供を制限した。これを受け、中国はガラス製造業において自主的なイノベーションが必要だと意識し始めた。

海外のガラス製造技術の提供制限を受けた中国は、蚌埠ガラス工業デザイン研究院の主席科学者彭寿氏と彼が率いる研究チームが30年以上の試行錯誤を重ね、完全に独自の知的財産権をもつ中国製の超薄板ガラスを世界に進出させた。中国の技術における突破と革新は、超薄板ガラスの国際市場における価格を三分の二ほど低下させるに至った。

ガラスの機能の優劣を決める重要な鍵となるのが、原材料の成分比率と高温で溶解する際に原材料に発生する化学変化であるため、炉内の温度は重要な作用を及ぼし、プラスマイナス2度の温度差だけでも、ガラスの性能に多大な影響を与える。

高温のほかにも、スズ槽も重要な要素の一つ。溶解したガラスの液体はスズ槽に流れ込むが、液体の密度が高いために、ガラス溶液はその上に浮き、それを左右からローラーで引き伸ばして薄くした後に、焼き鈍しが炉の中で行われる。ガラスの製造過程において調整しなければならないパラメーターは非常に多いということがこのことからもみてとれる。

努力と革新を続けてきたことが、中国製の超薄板ガラスの世界市場規模を広めることに繋がっている。2014年以前、中国産の電子情報端末のスクリーンに使われる材料の世界での販売量はほぼゼロだったが、わずか4年間の間に、その国際市場での割合が40%にも達している。

中国の製造業はゼロから一を生み出しており、現在、中国の多くの製造企業が世界市場で人気を博している。だが、製造業分野における競争にはゴールはなく、世界市場をリードしたといってもこれは一時的なもので、追い越し、追い越されるというのが製造業分野の常だ。中国は多くの分野で依然として遅れている。今後も、引き続き更に完璧な製品を製造することを追い求めるというのが中国製造産業の目標であると言えるだろう。(編集HQ)

「人民網日本語版」2018年5月15日

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