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「2017日本映画週間」開幕式に是枝裕和監督、広瀬すずら出席 北京市
  ·   2017-11-29  ·  ソース:
タグ: 日本映画;開幕式;文化
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日本の文化庁と中国映画資料館、北京電影学院が共催する「日本映画週間」が25日、北京で開幕した。開幕式には日本文化庁の中岡司次長や横井裕駐中国日本国大使、国家新聞国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局国際合作司の周継紅司長のほか、是枝裕和監督や河合勇人監督、山戸結希監督、女優の広瀬すずといった日本の映画人が出席した。

中日交流史において大役を担ってきた映画交流 

横井裕駐中国日本国大使は祝辞で「今年は日中国交正常化45周年、来年は日中友好条約締結40周年を迎える節目の年にあたる。これまで経済・文化・人的交流など様々な分野において、日中両国の関係は飛躍的に発展してきたが、なかでも映画は、両国の交流史において大変大きな役割を果たしてきた」と挨拶。

さらに、「1978年10月の日中友好条約締結の調印に際し、中国の主要7都市で初めて日本映画週間が開かれた。その際、映画『君よ憤怒の河を渉れ』を初めとする3作品が上映され、俳優の故・高倉健氏や、女優・中野良子さんの演技が当時の中国の社会に新鮮な風を送り込み、両国民の間で幅広く感動が共有された。時を経て、現在の中国の映画史上は飛躍的な発展を遂げ、各国の様々な映画も広く親しまれている。日本映画も、昨年は11本、本年は9本が上映されている。昨日からは映画『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイク版である映画『マンハント(追捕)』の上映も始まり、来月には日中合作映画『空海―KU-KAI―』の上映が控えている。今回の『映画週間』もこの流れに更に彩を加えていると思う」とした。

国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局国際合作司の周継紅司長は、「日本映画週間」は非常に重要な意義があるとし、「中日両国の映画人の交流を促し、中国の観客の日本映画文化に対する理解を深め、更には両国の人々が互いに心を通わせる交流になると信じている。同時に今後より多くの中国映画を日本の人々に見てもらう機会ができることを期待している」と話した。

オープニング作品「三度目の殺人」舞台あいさつ 

また開幕式のオープニング作品「三度目の殺人」の上映には是枝裕和監督と出演女優の広瀬すずが大勢の中国人ファンたちの前に登場した。

是枝裕和監督は中国の映画ファンの間でも人気の高い映画監督。今年4月の第7回北京国際映画祭では、是枝裕和監督の個人作品展で映画8作品のセットチケットが販売開始後わずか46秒で売り切れとなった。

同作品は、福山雅治、役所広司、広瀬すずが主演を務め、今年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門にもノミネートされている日本国内外でも高く評価されている作品。弁護士の重盛(福山雅治)が殺人の前科を持つ三隅(役所広司)の弁護士を引き受けたことから広がるストーリーは、接見の度に供述を二転三転させる三隅や、真相を求めて迷宮にはまり込む重盛といったように、真相究明の場とはならない裁判の限界と死刑の是非への思索が描かれている。

本作は是枝裕和監督が手がけた初の法廷心理サスペンスで、オリジナル脚本となっている。是枝裕和監督は、ある弁護士とのやり取りの中で、「法廷は真実が明らかになる場ではなく、利害の調整をする場」という一言が同作品の制作に踏み切ったきっかけになったと語った。そのため同作品は、「真相とは何か」という疑問を終着点としている。

殺人事件のキーパーソンとなる被害者の娘・山中咲江役を演じる広瀬すずは、「海街diary」以来、是枝裕和監督と2回目のタッグを組んだ。前作「海街diary」の時との変化を問われると、「前作では子役扱いで監督から口伝いでセリフをもらっていたが、今回は、脚本をもらえたことが大きな変化だった」と語った。また、来年20歳になる広瀬すずは、「是枝裕和監督に大人なラブストーリーを撮っていただきたい」と笑顔で話した。

上映終了後にはゲストの2人が再度登壇し、ファンの質問に答えるといった交流を行った。

中国映画資料館の張旭霞副館長は、「近い将来映画『三度目の殺人』を、より多くの視聴者にお届けする予定だ」と明かした。

中日両国の映画人によるシンポジウム開催 

「日本映画週間」では12月10日までの期間中に、北京市だけでなく福建省福州市や四川省成都市で最新の日本映画10数作品が上映されるほか、中日両国の映画人によるシンポジウムや、中日合作映画「空海―KU-KAI―」の制作スタッフによるシンポジウム、アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督による体験型講座なども開催される予定。(文:洪東実)

「人民網日本語版」2017年11月28日

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