北京五輪招致委常務副議長の張百発北京市副市長は、七月十七日バルセロナで行った記者会見で北京の二〇〇〇年五輪開催問題について、二〇〇〇年に開けなければ二〇〇四年開催の実現に向けていっそう努力すると強調、さらに次のように述べた。
▽二〇〇〇年五輪招致が成功したら、中国はすべての選手と役員の交通費と宿泊費を無料にする。
▽北京は、選手の人数を制限しない。国際オリンピック委員会(IOC)が認めるなら、一部種目を香港と台湾で開催する用意がある。
▽北京は、IOCの規則、制度に従って、選手、役員に最善のサービスを提供する。
現在、北京には一流のホテルが二千軒余りある。そのうち、中·高級ホテルは百五十軒(五つ星クラス十軒、四つ星十六軒、三つ星二十九軒)。二〇〇〇年までに七万室の客室を提供できるだろう。
▽競技場の面では、九〇年アジア大会に使われた三十三カ所のほか、十万人を収容できる競技場一、体育館一、水泳館一、テニスコート一、室内自転車競技場一、馬術場一、ヨット·ボードセーリング用水上センターを新設する。
▽IOCの規定では選手は開幕二週間前に選手村に入ることになっているが、北京では、二十日前に入村できるようにする。
なお北京五輪招致委の万嗣銓秘書長によると、二〇〇〇年五輪には約十億ドル必要だが、テレビ中継権、広告および各種の賛助金を加えると計十一億ドルになり、一億ドルの黒字が見込める。