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国民経済・社会発展計画に関する報告(2011年) | |
(二)農業基盤は強化された
食糧などの主要農産物は安定した増産を続けている。一部地区で発生した特大干ばつや低温・日照不足、甚大な洪水・冠水などの災害の影響を克服して、年間食糧総生産量は五億四六四一万トンに上り、前年より一五五九万トン増えて二・九%伸び、七年連続の増産を実現した。搾油作物の生産量は三二三九万トンで、二・七%増となった。牧畜業生産は全体的に安定しており、肉類と水産物の年間総生産量はそれぞれ三・六%増の七九二五万トン、四・ 九%増の五三六六万トンであった。一部地区における天候不順や作付面積減少の影響を受けて、綿花の生産量は六・三%減の五九七万トンとなり、製糖作物は一・九%減の一億二〇四五万トンとなった。「三農」(農業、農村、農民)強化・優遇策は効果的に実施されている。中央財政の「三農」向けの支出は通年で八五七九億七〇〇〇万元に上り、前年度比一八・三%増となった。そのうち、農業と農村の建設に振り向けた中央予算内投資は一九二八億元で、中央の予算内投資総額の四九%を占めている。耕地保護の活動はいっそう強化され、全国の土地整理面積は一三〇余万ヘクタール、さらに耕地が三〇余万ヘクタール増加した。全国食糧生産能力五〇〇〇万トン増加計画を全面的に実施し、綿花・搾油作物・製糖作物の生産基地や、農作物保護プロジェクト、動物防疫システムおよび栽培・飼育・養殖業の優良品種プロジェクトは強化されている。中小型水利施設建設の強化、農業機械化の促進、野菜生産・供給の保障などに関する政策を制定、実施した。計画で定められた老朽化ダムの補強工事はすべて完了し、老朽化した小型ダムの第二期補強作業も始まった。農産物卸売市場や、食糧・食用油貯蔵、農産物低温物流など一群の流通インフラの整備をサ ポートした。二〇〇九年度に比べ小麦、籾米五〇キロ当たりの最低買付価格は平均してそれぞれ三元、六元引き上げられ、また大豆、菜種の国家臨時買付・備蓄政策も着実に実施され、化学肥料の供給も十分に行われている。食糧作付農家向けの「四項目の補助金」は一二二六億元に上った。農村の生産・生活条件は引き続き改善されている。二〇一〇年度には、六一八六万人の農村部住民と農村学校教職員・生徒の飲料水安全問題が解決され、農村安全飲料水の普及率は七一・三%に達した。新規増加した農村送配電網距離数は三〇万キロであった。郷鎮と編制村(行政村)に通じるアスファルト舗装道路の開通率はそれぞれ九六%、八一%に達した。一三四三ヵ所の大中型メタンガスプロジェクトの整備を支援し、全国のメタンガス利用者数は五〇〇万世帯新規に増加した。農村の老朽化家屋一二〇万戸を改修し、計画目標を達成した。「万村千郷」市場プロジェクトではさらに一〇万店舗余りの「農家店」が設立され、農村におけるチェーン経営の拠点網が概ね形成された。
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現代中国事情 |
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中国の地方概況 |
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