(5)新興産業
高度技術産業の発展に2つの弱点
王元副主任は「中国は金融危機に対応しなければならず、今後の国際競争において主導的な地位を占められるようにならなければならず、戦略的新興産業の発展に特に注意を払う必要がある」と述べた。
第11次五カ年計画(2006-10年、十一五)期間に中国の高度技術産業は順調に発展したが、2つの弱点も存在した。一つは多くの中核技術がわれわれの手の中に掌握されていないことであり、もう一つは自主イノベーション能力が低く、製造業がバリューチェーンの中で相対的に低水準にあり、製品の付加価値が低いことだ。
王元副主任によると、現在、戦略的新興産業の発展に対する人々の積極性は高いが、秩序のない発展の兆しもみえている。国が今後、戦略的新興産業の発展をめぐり、計画的に誘導し、統計やモニタリングを行い、最適な配置を行い、重点部分について適切でバランスの取れた対応を取ることは確実だという。
(6)商業銀行
商業銀行自身の改革を一層加速
楊行長によると、十二五期間に商業銀行は資産構造、利益構造、サービス構造、業務の配置構造などでのモデル転換を加速させなければならないという。
楊行長によれば、今後5年間、商業銀行は経済発展モデルへの支援を強化する中で、より大きな発展チャンスをつかまえることになる。商業銀行は先進的製造業、現代型サービス業、戦略的振興産業資金面での支援を積極的に提供する一方、鉄鋼、セメント、フロートガラス、石炭化学工業、ポリシリコン、風力発電設備製造、造船といった生産能力が過剰な7産業に対する資金貸出を一層抑制する必要があるという。
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