⒔ 商業・サービス業等関係支出は八五二億五八〇〇万元で、二三四億五五〇〇万元増え、三八％増とする。これは主として住民消費のさらなる拡大に向けて補助金支出を増額したためである。内訳は、中央レベルの支出二〇一億九二〇〇万元、地方への移転支出六五〇億六六〇〇万元である。農村向け家電製品購入補助金一五二億元を計上することにより、その適用対象を国有農場（林地）の従業員へ拡大する。一三五億元の補助金を計上して、農村向け自動車・オートバイ購入補助政策を引き続き実施する。家電製品・自動車買替政策の徹底化を図るため、一〇三億元の補助金を計上する。綿花、肉類などの国の備蓄補助金として一三四億五七〇〇万元を計上する。引き続き新農村の現代流通サービスネットワーク整備プロジェクトを推し進め、商品流通サービス業の発展を支援するため、八一億元の資金を計上する。

⒕ 震災復旧・再建支出は七八〇億一〇〇万元とする。内訳は、中央レベルの支出四二億九三〇〇万元、地方への移転支出七三七億八〇〇万元である。このほか、中央国有資本経営予算から二〇億元、車両購入税特別収入から一〇〇億元、宝くじ公益金から五四億四二〇〇万元、新規建設用地有償使用料の中央分益金から二〇億元をそれぞれ拠出して、震災地の復旧・再建に充てる。以上の金額を合わせると、中央財政の震災復旧・再建基金は九七四億四三〇〇万元となり、いずれもインフラ整備や産業復興、生態環境整備、防災減災などの諸事業に振り向けられる。これに二〇〇八年度計上した七四〇億元と二〇〇九年度計上した一三〇四億五一〇〇万元を加算すると、合計三〇一八億九四〇〇万元となり、中央財政による震災復旧・再建の資金投入目標を達成することができる。

⒖ 国防支出は五一九〇億八二〇〇万元で、三六〇億九七〇〇万元増え、七・五％増とする。内訳は、中央レベルの支出五一八五億七七〇〇万元、地方への移転支出五億五〇〇万元である。主として軍隊の現代化建設支援に振り向ける。

⒗ 公共安全支出は一三九〇億六九〇〇万元で、一〇三億二四〇〇万元増え、八％増とする。内訳は、中央レベルの支出八一六億七四〇〇万元、地方への移転支出五七三億九五〇〇万元である。引き続き公安・検察・司法経費保障メカニズムの改革を深化させる。上海万国博覧会などビッグイベントの安全警備をバックアップし、防災減災と災害応急救援システムの整備を強化する。

⒘ 一般的公共サービス支出は一〇一四億九五〇〇万元で、六七億三〇〇〇万元減とする。二〇〇九年度に計上した事業体の業績給支出予算を繰り越して使用し、二〇一〇年度予算ではこれを計上しないこと、また海外出張経費など一般的支出が引き続き削減されたことがその主因である。内訳は、中央レベルの支出八五七億二〇〇〇万元、地方への移転支出一五七億七五〇〇万元である。