全国人民代表大会(全人代)台湾代表団の何大欣代表(江西省台聯会長)はこのほど、第11期全人代第2回会議に出席し、「実用・流通の点から見ても、環境保護・節約という点から見ても、人民元の500元札・1000元札を発行することを提案します」と語った。新華網が伝えた。
何氏は、「世界の主要貨幣や香港・マカオ・台湾地区の紙幣と比べ、人民元の最高額紙幣が100元というのは少なすぎる」と指摘。ドル、ユーロ、ポンドの最高額紙幣を人民元に換算すると、人民元の最高額紙幣よりも6倍以上の価格となる。また香港ドル、マカオドルの最高額紙幣は1000元で、人民元よりも900元以上高く、ニュー台湾ドル の最高額紙幣は2000元で、人民元に換算すると400元以上高い。
何氏は、「人民元の額は少なすぎるため、貯蓄、携帯、取引などに不便だ」とし、「国民経済の急速な発展に伴い、中国人の一人当たり収入も増加している。一度に1000元使うことも珍しくない。今はカードを使うことも出来るが、ほとんどの中国人は現金払いがメインだ」と語る。
環境保護と節約の観点から見ると、1枚の1000元札は、10枚の100元札よりも使う紙の量が90%少なく、さらに印刷などのコストが削減できるため、資源の節約効果ははっきりしているという。何氏は「大まかな計算では、紙幣印刷費用だけでも毎年30億元の節約になり、コストが大幅に削減できるほか、木材の節約にもなる」と述べた。
「人民網日本語版」 2009年3月12日
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